第三文明社

書籍

最澄と日蓮

最澄と日蓮

法華経と国家へのアプローチ

レグルス文庫

小島信泰

定価:
1,000円(税別)
ISBN:
978-4-476-01272-9
体裁:
新書判ソフトカバー
ページ数:
272ページ
発刊日:
2012年9月10日
在庫状況:
在庫あり

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法華経の平等思想をめぐる最澄から日蓮への展開・完成を軸に、国家と宗教のあり方を探る日本仏教史。



[目次]
はじめに

第一部 法華経の成立とその思想

第一章 さまざまな法華経理解
(1)法華経の評価
(2)日本の法華経受容
(3)近代の法華経研究

第二章 法華経概観
(1)大乗非仏説について
(2)大乗経典としての法華経
(3)法華経の内容
 1.法華経で説かれたこと
 2.法華経思想の一般的理解

第三章 法華経の三大思想
(1)一乗妙法
(2)久遠本仏
(3)菩薩行道

 [持論1]大乗仏教研究の現在
 [コラム1]菩薩ーー人々の幸福のために尽くす大乗の理想像


第二部 古代

第四章 日本古代の仏教受容
(1)仏教伝来の背景
 1.仏教公伝以前のわが国の宗教事情
 2.仏教公伝 3.仏教徒わが国固有信仰の融合
(2)蘇我氏と仏教
 1.蘇我氏の仏教受容 2.蘇我氏と国家権力
(3)歴代天皇の仏教観
 1.欽明天皇 2.敏達天皇 3.用明天皇
 4.崇峻天皇 5.推古天皇
 6.舒明天皇・皇極天皇
 7.孝徳天皇・斉明天皇・天智天皇
 8.天武天皇 
(4)「国家仏教」の完成

 [持論2]聖徳太子

第五章 最澄の真俗一貫思想
(1)最澄とその時代
 1.南部仏教の様相 2.最澄略伝
(2)真俗一貫思想
 1.戒について 2.真俗一貫思想について
 3.法華経と真俗一貫思想
(3)最澄後の比叡山と日蓮
 1.最澄後の比叡山の様相 2.日蓮の登場


第六章 伝教大師最澄の僧俗観と国家―『顕戎論』を中心として―
(1)最澄の基本思想
 1.『願文』 2.『顕戎論』
(2)最澄の僧俗観
 1.『山家学生式』 2.『顕戎論』
(3)最澄と国家

 [持論3]最澄
 [コラム2]歴史を学ぶ意義


第三部 中世・近世

第七章 宗教と国家を考える―最澄から日蓮へ―
(1)古代の宗教と国家 
 1.「国家仏教」の行方 2.最澄と国家
(2)中世の宗教と国家 
 1.最澄と日蓮 2.天変地異 3.日蓮と国家 結び

 [コラム3]「鳥獣戯画」と日本の仏教

第八章 檀家制度とその弊風
(1)幕府の庇護受け庶民監視の機構へ 
(2)僧俗に封建的身分関係もちこむ 
(3)「我が一門」と呼んだ日蓮

第九章 堅樹院日寛時代の宗教事情
(1)江戸時代の宗教事情
(2)日蓮各派の動向
(3)日寛の教学


第四部 近代

第十章 国家と宗教の距離―日本仏教史の考察から―
(1)わが国の仏教史の特色
 1.国家権力者との関係
 2.教団統率者との関係
 3.一般庶民との関係
(2)人間のための宗教を求めて

第十一章 精神の敗北と歴史の後退について
 ―石母田正・丸山眞男による日本歴史の変革期に関する考察から―

(1)精神の敗北
 1.「寺奴」の精神
(2)精神の敗北
 2.「国家主義」の精神
(3)現代の状況

第十二章 近代の宗教者と法華信仰―牧口常三郎と宮沢賢治の場合―
(1)牧口常三郎
(2)宮沢賢治
(3)法華経との関係
(4)自然との関係

 [コラム4]入院―「変革」の場である寺院の民衆との切断と復活について


おわりに―法華経と国家に生きる―
(1)阿蘭若と法華仏教史
(2)最澄と日蓮―今後の教学研究―
(3)法華経と国家


[著者紹介]
小島信泰(こじま・のぶやす)
1957年、千葉県生まれ。創価大学法学部卒、どう大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。創価大学法学部専任講師、助教授を経て、2003年、同教授。博士(法学:東北大学)。日本法制史専攻。2009年4月から2010年3月まで、英国ロンドン大学SOAS客員研究員。東洋哲学研究所委嘱研究員、駒澤大学法科大学院非常勤講師、都留文科大学非常勤講師。著書に『近世浅草寺の寺法と構造』(創文社、2008年)、『幕政彙纂・寺社公聴裁許率』(担当、創文社、2004年)、『日蓮大聖人の生涯を歩く』(共著、第三文明社、1999年)、『日蓮大聖人の思想と生涯』(共著、第三文明社、1997年)などがある。