辻 邦生
レグルス文庫
名作には想像力を駆り立て、生命に不思議な共鳴を引き起こす力がある。シェイクスピア、ゲーテ、トーマス・マン、スタンダール、バルザックなど、人と作品世界の魅力を心を込めて語る、名エッセイ集。 ※POD(プリント・オン・デマンド版)とはオンデマンド版は、Amazon等のウェブサイトで読者の皆様が注文し、そのつど1冊ずつ印刷されて届けられるものです。(カバー・帯のない)表紙と本文からなる並製のペーパーバックの体裁で製本されます。原本に比べて体裁は簡易版ですが、本文は原本に匹敵する品質で印刷されています。
目次 まえがき 第1章 世界文学のたのしみ シェイクスピアの真実 永遠なるシェイクスピア 詩的創造について 舞台と映像と イモージェンの肖像 ふたつの悪夢 ディケンズの道 ディケンズの意味 ラムに魅せられて エミリの周囲 キーツの家で 第2章 ゲーテにおけるよろこびと日々 ファウスト的風土 リルケとの邂逅 ドゥイノの悲歌 精神の領域 パリで読んだトーマス・マン 青春のなかのトーマス・マン ヘッセの時 第3章 『パルムの僧院』と現実理解 大岡昇平とスタンダール バルザックの幻想力 バルザックの開くもの 汝が永遠の岸辺 プルーストのよみがえり 想像力のかなた 文学のなかの現実 フランス文学のなかのロシアの顔 「全体性の恢復」への試み モリエールの笑い トリスタンの後裔たち 新しい小説への道 初出一覧