小林正博
レグルス文庫
日本仏教1500年──。6世紀の仏教公伝に始まるその受容から、15世紀後半以降の体質変化、葬送儀礼への変貌(=仏教の日本化)、近代の民衆仏教の勃興までを描く。各時代の文化・思想にも光を当て、仏教史・文化史・思想史のコラムを配した。図表・写真・年表も充実。 ※POD(プリント・オン・デマンド版)とはオンデマンド版は、Amazon等のウェブサイトで読者の皆様が注文し、そのつど1冊ずつ印刷されて届けられるものです。(カバー・帯のない)表紙と本文からなる並製のペーパーバックの体裁で製本されます。原本に比べて体裁は簡易版ですが、本文は原本に匹敵する品質で印刷されています。
[目次] はじめに 序章 第1章 仏教伝来以前の渡来人の宗教観 第2章 仏教公伝と飛鳥文化 第3章 白鳳期の仏教 ●思想史コラム 陰陽道 ●文化史コラム 飛鳥文化 白鳳文化 第4章 天皇の仏教と南都六宗 ●仏教史コラム 鑑真 ●文化史コラム 天平文化 第5章 平安二宗―最澄と空海 ●文化史コラム かな文字の普及と文学 第6章 浄土信仰と末法思想 ●文化史コラム 文化普及の情報伝達手段 ●文化史コラム 弘仁・貞観文化 国風(藤原)文化 第7章 鎌倉新仏教の位置づけ 第8章 六人の祖師たち 第9章 政都鎌倉の仏教界 ●仏教史コラム 鎌倉時代の葬送儀礼 ●文化史コラム 鎌倉文化 第10章 室町期―仏教の日本化 ●仏教史コラム 仏教儀礼の初見 ●仏教史コラム 一向一揆 ●文化史コラム 室町文化 第11章 江戸期檀家制度の成立 ●思想史コラム キリシタン ●文化史コラム 桃山文化 江戸時代の文化 第12章 神道の歩み―仏と神の関係史 第13章 廃仏毀釈と神道の隆盛 ●文化史コラム 近代の文化 第14章 民主宗教の時代へ 仏教史関連年表 [著者紹介] 小林正博(こばやし・まさひろ) 1951年、東京生まれ。学習院大学法学部、立正大学仏教学部卒。立正大学大学院博士後期課程単位取得中退。博士(文学)。専攻は日本仏教史、日蓮学。東洋哲学研究所主任研究員。創価大学非常勤講師。著書に『宗門問題を考える』『日蓮大聖人の「御書」を読む(上)法門編』『日蓮の真実』、共著に『御書と鎌倉時代(上下)』『友人葬の現在』『日蓮大聖人の思想と生涯』『生活に活きる故事・説話』、監修に『日蓮大聖人ゆかりの地を歩く』などがある。