渡邊弘
「国家のための教育」から「人間のための教育」へ──。人間教育への考察を重ねてきた著者(作新学院大学学長)が、その変革の突破口となる「創価教育」の可能性をさぐる。
【目次】 はじめに──今、なぜ創価教育か 第1章 牧口常三郎初代会長と『創価教育学体系』 1 生涯 2 『創価教育学体系』とその時代 3 「創価教育学」の意味と目的 4 「創価教育学」の理論的特徴 5 牧口常三郎の教育思想に見る先見性と現代的意義 『評伝 牧口常三郎』書評 人間教育を考える――牧口常三郎の独創と先見 第2章 新時代を拓く創価教育 ─三代にわたる精神の継承─ 1 出会いから継承へ 2 師弟の精神の継承 3 創価教育の精神の継承(Ⅰ)―さまざまな精神の継承― 4 創価教育の精神の継承(Ⅱ)―最大の教育環境としての教師― 5 創価教育の精神の継承(Ⅲ)―「開かれた対話」― 「平和の文化と子ども展 ─子どもの幸福のために─」祝辞 「価値創造」は21世紀のキーワード 私の読後感──小説『新・人間革命』第27巻 第3章 池田大作第3代会長と創価教育の確立 1 創価学園・創価大学の創設と限りなき発展 2 「教育部」の創設と人間教育の実践 3 『池田名誉会長の指針 わが教育者に贈る』を読んで 『池田大作の軌跡──評伝 平和と文化の大城Ⅰ・Ⅱ』を読んで 池田SGI会長の平和提言を読んで 「平和の文化と希望展」挨拶 第4章 現代に広がる創価教育の実践記録運動 1 教育実践記録運動に見る実践から理論への展開 2 人間教育実践報告大会の講評 第5章 人間主義の教育への改革をめざして 1 はじめに 2 「教育」という言葉の起源と意味・関心 3 教育の国家主義と人間主義 4 創価教育の精神の特徴 5 公明党のこれまでの活動と公約についての私見 6 現在の公明党の公約についての私見 参考文献一覧 初出一覧 【著者プロフィール】 渡邊弘(わたなべ・ひろし) 1955年、栃木県生まれ。慶應義塾大学文学部卒、同大学院社会科学研究科教育学専攻博士課程中退。博士(教育学)。宇都宮大学教育学部教授(学部長・研究科長、附属小学校長兼務)等を経て、2017年、作新学院大学学長・作新学院大学女子短期大学部学長。学校法人ねむの木学園理事。著書に『人間教育のすすめ』(東洋館出版社)、『一茶とその人生』(NHK出版)などがある。