佐藤優 著
〝創価学会は、堂々たる世界宗教だ〟 ――佐藤優が人間主義の思想書『法華経の智慧』(池田大作著)をベースに、世界宗教の条件を考察するシリーズの第7巻。〝法華経研鑽の難所〟「如来神力品」をテーマに、縦横に語る。月刊『第三文明』好評連載の2022年8月号分から2023年7月号分までを書籍化。 また、2024年2・3月号に掲載した「池田先生の逝去に思う」を特別収録する。
【目次】 1 「日蓮本仏論」に見る民衆救済の視点 2 世界宗教としての節度を守った創価学会 3 時間軸を超越した仏法の因果論 4 仏法者は世界に対して責任を負う 5 「日蓮本仏論」と世界宗教性 6 宗教革命こそ、最も根源的な革命 7 「無常」から希望を見いだす思想 8 法華経の真の主人公とは誰か 9 民衆仏法の真髄を語る 10 現場で戦ってこそ「生きた教学」に 11 「生き残る智慧」に深化した救済論 12 危機の時代こそ変革のチャンス [特別収録] 池田先生の逝去に思う 【著者略歴】 1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。在ロシア日本大使館に勤務し、主任分析官として活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月執行猶予付有罪確定。13年6月執行猶予満了し、刑の言い渡しが効力を失った。著書に、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『自壊する帝国』(新潮文庫)、毎日出版文化賞特別賞を受賞した『国家の罠』(新潮文庫)、『宗教改革の物語』(角川ソフィア文庫)、『池田大作研究』(朝日新聞出版)、『創価学会を語る』(松岡幹夫との共著/第三文明社)、『佐藤優の「公明党」論』(第三文明社)など多数。第10回安吾賞、第68回菊池寛賞、第8回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。