田中亮平 著
文豪ゲーテに関する創価大学創立者・池田大作創価学会名誉会長の考察を通して、共鳴する両者の詩心と人間主義の哲学に迫る。ゲーテの生涯と作品についても概説した。
[もくじ] はしがき 第一章 ゲーテの生涯と作品 少年時代 天才詩人の登場 ヴァイマルでの政務とイタリア旅行 大革命とヴァイマル古典主義 ナポレオンの時代 西東詩編以降 最後の大作 第二章 詩人の魂の出会い 「読書ノート」とゲーテ 『私の人物観』のゲーテ論 『私の人間学』における『ファウスト』論 「続 若き日の読書』における『ヴェルスター』論 『世界の文学を語る』におけるゲーテ論 講演『人間ゲーテを語る』 第三章 ヒューマニズムの復権を目指して ゲーテにおける「人間性」 池田思想とその実践における「人間性」 第四章 「平和」の思想をめぐるゲーテと池田大作 ゲーテにおける革命、戦争、平和 池田SGI会長の平和思想―「SGIの日記念提言」を手掛かりに おわりに [著者紹介] 田中亮平(たなかりょうへい) 1953年、長崎県生まれ。東京大学文学部卒。東京大学大学院博士課程中退。岡山大学講師、創価女子短期大学助教授を経て創価大学教授。専攻はドイツ文学。著書に『入門ドイツ文法』など。主要論文に「革命との対峙―ゲーテの三つの革命劇を中心に」がある。