津田直子
第三文明選書
釈迦の前世を描いた物語として547話が伝えられる「ジャータカ」。『南伝大蔵経』本生経の「ジャータカ」から53話を選び、読みやすい口語訳にした。下巻には、「黄金の茶わん」「目を施したシヴィ王」など25話を収める。(レグルス文庫版をハードカバーの第三文明選書として復刊)
【目次】 黄金の茶わん 毒の木 マニカンタ龍王と兄弟の苦行者 サンカ長者とピリヤ長者 目を施したシヴィ王 さる王とわに 石切り人とねずみ 真珠の首飾り 金色のかに 月のうさぎ 命短し 「大地が壊れるっ」 ヤシャ女の息子 賢い農夫 白象と幼い王子 にせ仙人ととかげの王さま 賢者スッパーラカ うずらの敵討ち 枯れ木のおうむ 蓮華王子 友達 婿えらび 黄金の羽根 貞女サンブラー グッティラ音楽師とその弟子 解説 【著者プロフィール】 津田直子(つだ・なおこ) 1924年、大阪市に生まれる。1950年、慶應義塾大学文学部卒業。国文学専攻。大正新脩大蔵経等の復刊に携わる。仏教童話作家として活躍。2014年、逝去。著書に『童話ジャータカ物語』、童謡集『空の悪魔』他。