見えない日常

木戸孝子

見えない日常

木戸孝子

写真家がニューヨーク生活で遭遇した〝逮捕〟そして蘇生の物語

 家族の親密な関係を収めたシリーズ「Skinship」が、欧米で高い評価を受けている写真家・木戸孝子氏。米ICP(International Center of Photography)を卒業後、ニューヨークで写真家として活動していた木戸氏は、〝ある出来事〟がきっかけで、警察に逮捕されてしまう。
 逮捕を機に目を向けた日米のカルチャーギャップ、日本ではあまり知られていないアメリカの拘置所の実態、刑が確定してから再び写真家として活動するまで――。本書には、著者がニューヨークで体験した出来事や、その経験を作品に昇華していくまでの物語が綴られている。文中には、著者がニューヨーク時代に撮影したシリーズ「The Ordinary Unseen」などの写真も挿入されている。
 2024年11月には、ベルギーで日本の写真を専門に扱う「IBASHOギャラリー」によって、世界最大規模の写真展示会「Paris Photo」に「Skinship」が出展された。さらなる飛躍が期待される著者の、創作の礎となる体験が綴られた一書。



電子書籍

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参考価格:2,640円(税込)

発売日:2025年3月5日

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【主な内容】
第一章 ある日、突然の逮捕
第二章 カルチャーギャップ
第三章 判決の時
第四章 獄中の出会いと、強制送還による別れ
第五章 再出発


【著者略歴】
木戸孝子(きど・たかこ)
写真家。1970年、高知県生まれ。1993年に創価大学経済学部、2003年に International Center of Photography(ニューヨーク)を卒業。高知県に暮らし、国内外で作品を発表する。写真集に東日本大震災の被災地を撮影した『The Unseen』(2021、フォルマーレ・ラ・ルーチェ)。展覧会を Foley Gallery(ニューヨーク、2021)、Sprengel Museum Hannover(ドイツ、2022)、多賀城市立図書館(宮城、2022)、Griffin Museum of Photography(マサチューセッツ、2023)、Candela Gallery(バージニア、2024)、Paris Photo(パリ、2024)などで開催。おもな受賞歴は Photolucida Critical Mass トップ50 Photographers(2021)、IMA next 優勝(2022)、LensCulture Summer Open 2022 優勝(2022)、Arnold Newman Prize ファイナリスト(2024)など。