トインビーとの対話
現代への挑戦・希望の道
レグルス文庫
「二十世紀最大の歴史家」「現代の良心」とも謳われたトインビーの、人物の魅力と知の肖像を新たに読み解く。
- 定価:
- 880円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-01271-2
- 体裁:
- 新書判ソフトカバー
- ページ数:
- 240ページ
- 発刊日:
- 2011年12月2日
- 在庫状況:
- 在庫あり
[目次]
はじめに
トインビーの肖像――「ここに人間がいる」
I トインビーの生涯―「自分史」の彩り
「トインビー」―名前の由来
トインビー家の人びと
トインビーの両親と妹たち
回想のトインビー
II トインビーの魅力―人の心を打つもの
世界的な視野
自己偏見の克服
弱者への共感
行動する知識人
III トインビーの知的遺産―苦悩がつむぐ英知
トインビーの再評価―「生誕百周年」から
歴史観―「二十世紀最大の歴史家」として
国際政治観―「現代の良心」を秘めて
宗教観―「真理の独占権」を排して
アジア観―「世界史の半分」を占めて
IV 三つの「トインビー展」―「全トインビー」の足跡
第一回(一九七二年、ロンドン)
第二回(一九九五年、東京)
第三回(二〇〇三~六年、東京ほか)
V 二十一世紀を読む―「人類と母なる大地」のゆくえ
「戦争の世紀をこえて」
「人類史の折り返し点」として
トインビーの戦争観
「文明の共存」に向けて
「地球環境問題」の暗雲
地球からの警告
トインビーの地球環境論
自己変容の途を求めて
「爆発する都市」の脅威
現代の都市問題
トインビーの都市論
「未来都市」のゆくえ
「グローバル化」の明暗
「顔の見えない」グローバル化
トインビーのグローバル化論
「グローバル危機」をこえて
「文明間の対話」は可能か
国連の「国際年」テーマ
トインビーの国連観
「人間共通の価値観」を求めて
「多様性の中の共生」の調べ
ユネスコの精神と「心の平和」
ユネスコの「トインビー特集号」
「希望の知」に向けて
「アフガニスタンとイラク」に寄せて
「麗しのバーミヤン」へ
すべての道は「イラク」へ
いずこへいくか、われら!
VI 日本とトインビー―対話の風景
親日家トインビーと日本の印象
第一回の訪日(一九二九年)
第二回の訪日(一九五六年)
第三回の訪日(一九六七年)
日本におけるトインビー
トインビーへの関心
『歴史の研究』の日本語訳
「地球文明」への視座
日本人との対話と著作
山本新と『トインビー』
秀村欣二と『トインビー研究』
若泉敬と『未来を生きる』
池田大作と『二十一世紀への対話』
おわりに
わたしのトインビー体験―未来に向かって振りかえる―
【付録】
トインビーからの自筆メッセージ(「トインビー・市民の会」へ)
「改めて読むトインビー」―現代を読み解く鍵として―
「二十一世紀と生への選択」―トインビー生誕百二十周年に寄せて―
【資料】
トインビー年譜
著作文献・参考文献
「トインビー追悼」関係文献(日本)