浮島とも子
海外でプリマバレリーナとして活躍していた著者が、阪神・淡路大震災をきっかけに帰国。神戸で劇団を結成し、ミュージカルを通じて「心の復興」を目指す。文化・芸術が生み出す「感動の力」で希望を広げ、活力ある21世紀を築いていく行動の軌跡。
【もくじ】 [グラビア] 浮島とも子写真館「夢が踊りだす」 [はじめに] 第一章 プリマへの道 高校受験を拒否した日/たた一人の「洋舞部」/片道切符で香港へ/ある出会いと悲しい別れ/自立の時/マスコミに追われて 第二章 転機 カルチャースクールを経営/アウン・サン・スー・チーさんを訪ねる/単身ニューヨークへ/デイトンバレエに電撃入団/アメリカン・ドリームを実感 第三章 人間として、日本人として 阪神・淡路大震災をテレビで知る/日本へ帰ろう、神戸に行こう/ルミナリエ輝く/「ありがとう」と微笑んで逝った少女 第四章 子どもたちに夢を託して 傷ついた心に灯火を/感動の涙で幕を閉じた「神戸ミュージカル」/劇団「夢」サーカスを立ち上げる/つらい練習が心を強くする/施設の子どものひとこと/「いじめ」なんかに負けないで 第五章 関西を日本のブロードウェイに 自己に挑戦した船上の青年たち/文化・芸術の発展を願って/合い言葉は「やればできる」 [ハートフル対談] 文化・芸術が未来をひらく ゲスト●指揮者・西本智実さん [あとがき] 【著者紹介】 浮島とも子(うきしま・ともこ) 1963年2月、東京生まれ。幼稚園のときバレエを始める。 19歳で香港ロイヤルバレエ団に誘われ単身香港へ。プリマ(主役)バレリーナとして4年半活躍。カルチャースクール経営などのあと、アメリカへ渡る。名門デイトンバレエ団で再びプリマの座に。 95年の阪神・淡路大震災をテレビで見て、日本で心の復興に貢献することを決意。劇団「夢」サーカスを立ち上げるなどバレエを通じて未来を担う子どもたちを励ましつづけている。現在、大阪市内で夫と母の三人暮らし。 2004年、参議院議員に初当選。文部科学大臣政務官など歴任。