一坂太郎
「面白きこともなき世に面白く」──。幕末の動乱期を駆け抜け、わずか27歳でこの世を去った革命児・高杉晋作。彼が残した日記や書簡から、晋作の人間像や思想を伝える言葉「118」を厳選。その人生に迫る。
[もくじ] はじめに 第1章 松下村塾・江戸で学ぶ 困ったと言うなかれ 三本指を突いて、あやまれ 黒船を見た! ほか32編 第2章 上海渡航と奇兵隊結成 外国行きの内命下る 手習いをしなさい 外乱より内乱が怖い ほか28編 第3章 内憂外患の危機 死してもわすれ申さず 生死は度外視して働く 議論統一せず ほか30編 第4章 最後の戦い 来原の跡を踏ましては 元就にならえば勝てる 欲しくてたまらぬ ほか28編 高杉晋作略年譜 参考文献 おわりに [プロフィール] 一坂太郎(いちさか・たろう) 1966年、兵庫県生まれ。大正大学史学科卒。東行記念館学芸員を務めるが、同館閉館により退職。萩博物館特別学芸員・至誠館大学特任教授・防府天満宮歴史館顧問。著書に『高杉晋作 情熱と挑戦の生涯』(角川ソフィア文庫)、『高杉晋作の手紙』(講談社学術文庫)、『時代を拓いた師弟 吉田松陰の志』(第三文明社)など。講演・テレビ出演も多い。