谷合正明
世界で6000万人を超える事態となっている難民問題──。国際医療NGO「AMDA(アムダ)」で11か国・地域にわたって医療支援活動に携わった経験をもつ著者(公明党参議院議員)が、難民の現状と日本の取り組みについて語る。政治家として異例の入域が許された「パレスチナ自治区ガザ地区」訪問記や、京都大学等で行った特別授業のほか、難民キャンプでの支援活動を続ける鎌田實氏(諏訪中央病院名誉院長)との対談も収録。
【目次】
まえがき
第1章 難民キャンプ訪問記
■ヨルダン「ザアタリ難民キャンプ」の実情
国会閉幕翌日、難民キャンプへ
心に深い傷を負った子どもたち
買い物はスーパーで
受け入れ国と難民との軋轢
キャンプを嫌う都市難民
■パレスチナ自治区ガザ地区訪問
異例だった政治家の入域
ガザ入域が許された三つの理由
イスラエルとパレスチナの格差
「日本に留学したい」
釡石市を訪れたガザの中学生たち
第2章 難民問題の現在(京都大学等での特別授業から)
■急増する世界の難民
「難民」とはどんな人たちか?
深刻化する難民問題
■日本の難民政策について
不興を買った安倍総理の発言
日本の難民対策の現状
日本の新たな挑戦
アメリカの取り組みに学ぶ
世界初の「難民決議」
学生たちの反応は?
第3章 特別対談 鎌田實×谷合正明
今こそ、日本が人道支援の先頭へ!
初日の出を難民キャンプで
「鎌田屋台」 に溢れた子どもたち
人道支援における日本の役割
人道支援を始めたきっかけ
草の根のNGOと政府の役割
深刻化する人道の危機
ISといかに向き合うか
第4章 一人から始める──私の歩み
■世界に目を向けた少年時代
高校時代に国際支援を決意
スウェーデンに交換留学
■ AMDAで現場主義を学ぶ
内戦中のアンゴラに赴任
十一カ国・地域で現地調整員を務める
■政治家としての志
草の根の精神を忘れずに
弱い立場の人に寄り添う
若者の明日を開く
あとがき──緒方貞子さんとの語らい
【著者プロフィール】
谷合正明(たにあい・まさあき)
1973年、埼玉県生まれ。京都大学農学部卒業。2000年1月、岡山に本部を置く国際医療ボランティアAMDA(アムダ)に就職し、アンゴラ、アフガニスタン等11か国・地域で医療支援活動の現地調整員を務める。2004年、参議院議員選挙に初当選。公明党青年委員長や、経済産業大臣政務官、参院消費者問題特別委員長、参院総務委員長等を歴任。若者対策や中小企業対策等とともに、難民問題に取り組む。
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