宮田幸一
牧口常三郎の「価値論」はカント哲学との対決を通して形成された。現代の哲学者の議論を背景に牧口の思想を分析し、評価する。
まえがき 第1部 真理と価値 牧口真理論の研究 「創価教育学体系」における善の概念 価値命題の真理性 第2部 牧口常三郎の宗教論 牧口常三郎の宗教研究法 宗教の価値科学的研究の可能性とその意義 第3部 宗教理解の諸問題 内村鑑三の日蓮論について パスカルのキリスト教弁証論の構造と諸問題 ヴィトゲンシュタイン「確実性について」の宗教観をめぐって 初出一覧 あとがき