創価学会生命倫理研究会/東洋哲学研究所共編
現代人が直面している最も深刻な課題の一つが「心の病」。 本書ではケアのあり方について仏教から光をあて、現場の医師や看護師とともに新たな方向を探る。心の病に立ち向かう方々に勇気を贈る。
【目次】 1.青年期に特徴的な心の病 (1)その背景-社会的価値観や家族像の変遷 (2)リストカッター (3)パラサイト (4)引きこもり (5)児童虐待 (6)克服へ向けての一考察 2.心の病と現代 (1)現代の心の病の傾向 (2)心の病の現場で (3)治療の留意点 3.うつ病について (1)現代病といわれるほど多いうつ病 (2)うつ病発症の傾向性 (3)うつ病への対応 4.心の病とケアのあり方 [事例1]「ご主人の突然死」という喪失体験をしたNさん [事例2]「パニック状態から自殺未遂」、そして蘇生したAさん [事例3]更年期に苦しんだKさん [事例4]夫婦一体で克服したHさん [事例5]家族の支えで「うつ病」を克服したMさん [事例6]「老人性うつ病」を克服したBさん 5.仏典に見る心の病 (1)緒言 (2)病因の分析 (3)狂と乱 (4)鬼と魔 (5)止観による治病 6.座談会「心の病とケアを考える」 (1)事例の検討 (2)現代における「心の病」の傾向の背景 (3)仏教の視座からの「心の病」 (4)「心の病」克服への智恵 7.参考論文:認知症(痴呆)について (1)高齢化と認知症 (2)認知症の疫学 (3)認知症とは何か (4)予防および治療法の開発 (5)介護について