松岡幹夫
正統教学・仏教思想・学術性の観点から法主絶対論などの邪義をことごとく論破――。20年に及ぶ著者と日顕らとの法論の要旨を公開した勝利宣言の書。(2011年9月26日発売)
[目次] 序文 凡例 <1> 阿部日顕の教学に対する十の学術的批判 はじめに――論争の経過 1 循環論法の誤謬について 2 内証の次元における因分と果分の立て分けについて 3 『三宝抄』の三宝一体義について 4 法主による本尊の開眼と許可について 5 開眼本尊の焼却について 6 大石寺の唯授一人相承の永遠性について 7 金口相承の内容の未公開について 8 十二箇条の法門について 9 日寛の『当家法則文抜書等』について 10 在家僧の認識について 結論 注 <2> 阿部日顕著『百六箇種脱対見拝述記』の考察 ―池田大作著『百六箇抄講義』との比較において 1 阿部著『拝述記』の背景 2 教学論争における合理性の問題 3 法義を撹乱する区別主義 4 慈悲なきゆえの愚民思想 5 非学問的な衒学趣味 6 自作自演の教条主義 7 結語―阿部日顕はなぜ〈理〉へと退行するのか 注 おわりに 究極の「法」と「教え」は何か