[新版]生命哲学入門Ⅱ
幸せをつくる心理学
現代心理学の成果と仏教の説く菩薩道にもとづき幸せをつくる実践的方法を探る。
- 定価:
- 1,320円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-06220-5
- 体裁:
- 四六判ソフトカバー
- ページ数:
- 224ページ
- 発刊日:
- 2012年8月13日
- 在庫状況:
- 在庫あり
[目次]
まえがき
第一章 日本人の幸福観が大きく変わった
東日本大震災後の意識調査
三つの「希望」の光
モノより「つながり」にお金を使う?
エネルギー政策の転換を
ライフスタイルにも変化が
高度成長期以後から変化している「幸福観」
「本当の幸せ」とは何か
「心の財」を養うことが幸せに
第二章 お金で幸せは買えない
幸福を考える
欲求すべてをかなえるのが幸せ?
いくら稼いでも満足できない?
幸福感は一つのものさしでは測れない
どの欲求を満たせばいいのか
第三章 マズロー心理学から考える幸福
マズローの「欲求階層説」の展開
【生理的欲求】→【生理的幸福】
【安全の欲求】→【安心・信頼の幸福】
【所属と愛の欲求】→【所属と愛の幸福】
【承認の欲求】→【承認の幸福】
【自己実現の欲求】→【自己実現の幸福】
五つの欲求、それぞれの関係
自己実現の幸福
階層をなす幸福
第四章「人類共生の欲求」と「根源的・宇宙的欲求」
マズローの「個」を超えて
唯識論
仏教が探った深層心理とは
生命全てを包み込む第九識―仏の生命
仏教が説く、二つの「自己超越の欲求」
第六の「人類共生の欲求」とは
「人類共生の欲求」にもとづいて行動する菩薩的人格
第七の「根源的・宇宙的欲求」とは
「人類共生の欲求」の具体例
「根源的・宇宙的欲求」をかなえる方法
「衆生所遊楽」
人間にとって最上の幸福とは
第五章 「幸福力」を高める心理学的方法
幸せになるための手法
感謝介入法
親切介入法
満喫すること
「最高の自分」を想像するという介入法
楽観主義者は成功する
説明スタイル理論(1)永続性
説明スタイル理論(2)普遍性
楽観主義を習慣にする
フラミンガムの実験
幸福は伝わる
第六章 「幸福力」を高める仏教的実践
善い言葉を語ること
仏教の説く四つの実践「四摂事」
人のために手助けをする方法「七種の布施」
慈悲心を拡大すること
万人にとって“真の友人”になること
釈尊が説く“最上の幸福”
菩薩たちの実践
(1)維摩菩薩の疾病対話
(2)勝鬘夫人の誓願
第七章 すべての人の幸福のための社会を
現代は「浪費」による「消耗性疾患」
「安全の欲求」を失わせる「欲求」の「貪欲化」
「所属と愛の欲求」を拒否する不信
「勝他の念」と化した「承認の欲求」
成長欲求の「内なる声」としての“うずき”
極端に偏らない「中道」の知恵
「知足」と「不知足」
「幸せな社会」のそなえるべき条件
国家の安全保障から人間の安全保障へ
人間開発と人間の安全保障
「すべての人の幸福のための社会」のそなえるべき七条件
文明間、宗教間対話から発せられる智慧
あとがき
主要参考文献
[著者略歴]
川田洋一(かわだよういち)
1937年 香川県に生まれる。
1962年 京都大学医学部卒業。
東洋哲学研究所顧問、医学博士
主な著書
『生命哲学入門』
『仏法と医学』
『公害問題入門』(編著)
『生命の深淵を探る』(編著)
『地球環境と仏教思想』
『脳死問題と仏教思想』
『だれにでもわかる永遠の生命』
『[新版]生命哲学入門―宿命は変えられる』