浜 文子の「作文」寺子屋
詩人・エッセイストの著者が、独自の作文指導・方法論をつづった実践記録。育児論を展開してきた著者による、言語教育に対する家庭の役割や、作文教育への一工夫の提案などが語られています。 読み進めるほどに、「えっ、これで本当に子どもたちは作文が書けるようになるの?」「こんな方法論もあるのだ」と気づく、作文指導の新しい景色に出会える1冊です。──始めたきっかけは、お母さん方の「子どもが作文が苦手で困っている」との訴えだった。そこで地域の公民館の一室で、受講を希望する子どもたちに私個人のオリジナルな方法で「書く」という行為に向き合い馴染んでもらうことにしたのだった。私自身はこの「場」を「文章表現学び合い寺子屋」、略して「寺子屋」と名づけてきた。(「はじめに」より)
- 参考価格:
- 1,210円(税込)
- 発売日:
- 2021年9月17日
この電子書籍には、紙の本がございます。→鳳書院HP
【目次】
はじめに
第1章 虫食い落ち葉との会話
詞寄せで作文を遊ぶ
オノマトペからもう一度
生徒に弟子入り
詩を使った自己紹介
相手の心に寄りそう
虫食い落ち葉との会話
吾輩は○○である
第2章 南部煎餅を片手に
カギカッコ・感嘆符の有効利用
四コマ漫画から散文へ
読み聞かせで考える幸せのなかみ
南部煎餅を片手に
日本語の言葉さがし
新聞や折り込みチラシを楽しむ
描写と表現の具体性の大切さ
第3章 絵画にタイトルをつけてみる
絵画にタイトルをつけてみる
さまざまな子との出会い
親も、わが子を見直す
気のすむように書かせる
子どもたちの変化
「と」で並べて較べて考える
哲学することの入口に立つ
あとがきにかえて──文筆と育児の融合と帰結
引用・参照文献
【著者プロフィール】
浜 文子(はま・ふみこ)詩人・エッセイスト。育児、介護などの分野を中心に、現場主義に徹した視点で多くの著作物を出版、新聞、雑誌の連載などの執筆と共にラジオ出演や講演活動も行っている。著書はNHK第2放送「私の本棚」で朗読され、エッセイは中・高の国語科の入試問題にも多く用いられている。「文章表現教室・寺子屋」は東京都内と都下の数ヶ所で開講中だが、要請を受け、これまでに、茨城県、熊本県他の各地で出張授業を行ってきた。著書に『浜文子の育母書』(メディカ出版)、『母の時間』(グランまま社)、『子どもの心を開く大切な言葉』(河出書房新社)、『おばあちゃんの隣りで』(筑摩書房)、『問わず語り老い語り』(学習研究社)、『祝・育児』『母の道をまっすぐに歩く』(ともに小学館)、『母になったあなたに贈る言葉』(清流出版)、『楽しんで楽になる浜文子の育児』(鳳書院)、『信じる力生きる力』(小学館クリエイティブ)、『母子によせる言葉のせせらぎ』(赤ちゃんとママ社)、『母であるという幸せ』『子育てに迷ったときの言葉のお守り』(ともにPHP研究所)等々。