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ぶら~り文学の旅

村上政彦 著

本を手にして想像の旅に出よう――日本の文学作品を読みながら、北海道から沖縄まで、その作品にゆかりの国内各地を旅する。『津軽』『山びこ学校』『野菊の墓』『眉山』『はるかニライ・カナイ』ほか、『聖教新聞』で2年間53回にわたった連載をまとめたものに加筆し、新たに書き下ろした作品を加えた。

ぶら~り文学の旅
電子書籍
参考価格:
1,100円(税込)
発売日:
2023年1月31日

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【目次】

はじめに

北海道・東北編

 北海道『雪女』和田芳恵
 青森『津軽』太宰治
 岩手『なめとこ山の熊』宮沢賢治
 宮城『南小泉村』真山青果
 秋田『第一阿房列車』内田百閒
 秋田『秋田県散歩』司馬遼太郎
 山形『夜の靴』横光利一
 山形『山びこ学校』無着成恭
 福島『霧の中』田宮虎彦
 コラム 本を読もう

関東編

 茨城『白き瓶』藤沢周平
 群馬『スローカーブを、もう一球』山際淳司
 栃木『日本秋景』ピエール・ロチ
 コラム 文学は実学
 埼玉『田舎教師』田山花袋
 東京『落穂拾い』小山清
 東京『かえるくん、東京を救う』村上春樹
 神奈川『おせい』葛西善蔵
 千葉『野菊の墓』伊藤左千夫

中部編

 新潟『雪国』川端康成
 富山『長い道』柏原兵三
 石川『雪の下の蟹』古井由吉
 石川『金沢』吉田健一
 山梨『富士日記』武田百合子
 長野『島守』中勘助
 岐阜『高野聖』泉鏡花
 静岡『逸民』小川国夫
 愛知『嘘』新美南吉
 福井『行き暮れて、山。』正津勉

近畿編

 三重『城のある町にて』梶井基次郎
 滋賀『盲目物語』谷崎潤一郎
 京都『熱帯』森見登美彦
 大阪『女の宿』佐多稲子
 兵庫『城の崎にて』志賀直哉
 奈良『修羅』石川淳
 和歌山『岬』中上健次

中国・四国編

 鳥取『マツバガニ』木山捷平
 島根『松江印象記』芥川龍之介
 岡山『風の中の子供』坪田譲治
 岡山『入江のほとり』正宗白鳥
 広島『夏の花』原民喜
 コラム 図書館での独学
 山口『萩のもんかきや』中野重治
 香川『瀬戸内海のスケッチ』黒島伝治
 愛媛『坊っちゃん』夏目漱石
 高知『へんろう宿』井伏鱒二
 徳島『眉山』さだまさし

九州・沖縄編

 福岡『骨壺の風景』松本清張
 佐賀『次郎物語』下村湖人
 長崎『明日 一九四五年八月八日・長崎』井上光晴
 熊本『苦海浄土』石牟礼道子
 大分『由布院行』中谷宇吉郎
 宮崎『海があるということは』川崎洋
 コラム「速読」か「遅読」か
 鹿児島『幻化』梅崎春生
 沖縄『はるかニライ・カナイ』灰谷健次郎
 沖縄『山之口貘詩集』

著者プロフィール


【著者プロフィール】

村上政彦(むらかみ・まさひこ) 1958年、三重県生まれ。業界紙記者、学習塾経営を経て、87年に福武書店(現ベネッセ)主催『海燕』新人文学賞を受賞し、作家生活に入る。以後、5回の芥川賞候補に。執筆活動の傍ら、創価大学の非常勤講師として文芸創作のクラスを教える。2014年からは「通信講座・ムラマサ小説道場」(ウェブサイト)を開設し、新人・若手作家の育成に力を入れている。日本文藝家協会会員(常務理事)。日本ペンクラブ会員。『ナイスボール』(福武書店/集英社文庫)、『小説を書いてみよう。』(第三文明社)、『台湾聖母』(コールサック社)、『aとw』(鳥影社)、『結交姉妹』(同)など著書多数。

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