三枝充悳/訳注
レグルス文庫
初期大乗仏教の確立者龍樹が、釈尊の教説の中心となった「中道」を徹底した論理と思想のうえから実現しようとした論書。本書では、羅什訳を基準にしてサンスクリット詩頌と対照する。
目次 はしがき 解題 第一章 龍樹 第二章 『中論』 中論卷第一 釈僧叡序 観因縁品第一 〔「縁」〕 観去来品第二 〔「去ることと来ることと」〕 観六情品第三 〔「眼などの認識能力(根)〕 観五陰品第四 〔「集合体(蘊)」〕 観六種品第五 〔「要素(界)」〕 観染染者品第六 〔「貪りと貪る者と」〕 中論巻第二 観三相品第七 〔「つくられたもの(諸現象、有為)」〕