創価学会青年平和会議編
レグルス文庫
1945年8月9日。広島に続いて長崎に原爆が投下された。青白い光が一瞬にして奪った15万人の命。生き残った被爆者がつづった平和を希求する、命の証言集である。
被爆から五八年を迎える年に編まれた本書は、いまなお原爆と闘い続ける語り部たちの命の記録である。それは未来に責任を負う青年世代が編纂に携わった「いかなる歴史の荒波にも消えない不滅の金文字」(内田伯「証言は消えない」より)。 【目次】 生きのこった私たちから反原爆の声を…横井眞由美 脳裏から離れない犠牲者の顔…岡信子 オレンジ色の光ですべてが狂った…久谷ヒサミ 級友が目の前で炎のなかに…宮崎角治 残酷にひき裂かれた平和な家庭…橋本トヨミ 一人、二人と逝く同級生…幸里愛子 三歳にして八人の肉親を失う…江崎タキ子 腸のように赤く燃えた空…高鍋たえ 息子を殺した原爆…三谷シズカ 苛まれながら死んでいった…山田時嗣 戦争にあけ戦争にくれた青春…林保子 “寂しい同窓会”…森本正記 一本の柱のお陰で…的場シメ 人間連帯のスクラムをめざして…梅林二也 原爆は悪魔の化身…中島久美子 亡くなった人のために生き抜こう…田端ツルヱ わが家の焼け跡には白骨三体…渡辺源吾 まさか落下傘が爆発するとは…渡辺勝之 死の世界を生きて…福山信雄 亡き人に代わり平和への努力を…島田晴美