食事崩壊と心の病
レグルス文庫
「心の健康」と食事・栄養が深く関わりあっていることが、遅まきながら認識されるようになってきました。本書は、ライナス・ポーリング(ノーベル化学賞・平和賞受賞)とカナダのエイブラム・ホッファーが1960年代に創始した分子整合栄養医学に基づき、「心の病」と見なされているものの多くが、実は栄養欠損に起因することを明らかにしています。 特に、今日の若者たちに見られる、うつ・暴力・無気力・統合失調症などの要因として、砂糖採り過ぎ、米離れによる低血糖症を指摘しています。心身の健康に、食事のあり方がいかに影響しているか。この単純な真理を改めて考えさせてくれる一書です。
- 定価:
- 880円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-01258-3
- 体裁:
- 新書判ソフトカバー
- ページ数:
- 224ページ
- 発刊日:
- 2007年11月16日
- 在庫状況:
- 在庫あり
もくじ
第一章 荒れる社会と食生活
1 暴力化する人間
2 食事崩壊の恐ろしさ
3 心を“凶悪”にする生化学的要因
4 荒れた学校──“食育”で立ち直る
第二章 低血糖症という病
1 暴力と低血糖
2 世界初の低血糖症の論文
3 医師の体験と臨床研究
4 現代病──低血糖症
第三章 低血糖症の人びと
1 不登校と低血糖症
2 学生・教師のレポートから
3 ADHDと低血糖症
第四章 低血糖症と統合失調症
1 低血糖症とカテコラミン
2 ホッファーのアドレノクロム──アドレノルチン説
3 栄養療法で改善した
第五章 アルツハイマー病と低血糖
1 「認知症」の老人の調査
2 認知症と糖代謝
3 医学者が食生活に注目した
4 菓子が大好きだった患者
第六章 食生活の立て直し
1 米離れで菓子に傾いた食生活
2 砂糖過剰摂取の問題