現代に生きる法華経
レグルス文庫
ハンディな「法華経入門」であるとともに、宗教間対話など現代の宗教の諸問題と宗教紛争回避について『法華経』の叡智をもとに展開する。
- 定価:
- 1,100円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-01269-9
- 体裁:
- 新書判ソフトカバー
- ページ数:
- 240ページ
- 発刊日:
- 2009年7月21日
- 在庫状況:
- 在庫あり
[目 次]
[序 章]ゴータマ・ブッダの生涯と思想
一 インドにおけるゴータマ・ブッダの仏教の創唱
二 ゴータマ・ブッダの基本思想
──四諦と十二因縁を貫く縁起
三 大乗仏教の成立
[第一章]『法華経』とは何か
一 『法華経』二十八品
二 『法華経』の成立
三 原典と翻訳
四 思想内容
五 後世への影響
[第二章]現代に生きる『法華経』
一 『法華経』の宇宙観
二 『法華経』と楽観主義
三 『法華経』における楽観主義的救済論の特色
四 宗教は人間のためにある
五 「諸行無常」は新しい価値創造への里程標
[第三章]「救われる者」から「救う者」へ
──誓願に生きる
一 法師品に説かれた願生の菩薩(地涌の菩薩)
二 地涌の菩薩が出現する穢土としての娑婆世界
三 久遠の釈尊と地涌の菩薩の実践
四 この現実世界は、幸せを満喫する場所
五 天台智顗と日蓮の『法華経』の思想
[第四章]宗教的寛容について
一 ブッダの説いた「法」は誰もが体験可能なもの
二 『法華経』における「法」と諸仏・諸教の統一
三 『法華経』の包括主義
四 宗教間対話への道
[第五章]宗教間対話について
一 『法華経』方便品の「一乗」の思想
二 『法華経』と諸宗教との関係
三 『法華経』と宗教間対話について
──四安楽行と弘経の三軌(如来の衣座室)
四 宗教間対話の重要性
[著者紹介]
菅野博史(かんの・ひろし)
1952年、福島県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。文学博士(東京大学)。創価大学文学部教授、中国人民大学客員教授。専門は、仏教学、中国仏教思想史。
著書・訳書に『法華玄義』『法華文句』『法華玄義を読む』『一念三千とは何か』『法華経の七つの譬喩』『中国法華思想の研究』など多数。