地球平和の政治学
日本の平和主義と安全保障
レグルス文庫
地球平和国家の使命と課題を考察した英文著書の日本語版に、「平和学とは何か?」についての序章を加えた、最新の「平和学」入門。日本の安全保障のアイデンティティを分析し、憲法改正手続、集団的自衛権等も論ずる。
- 定価:
- 990円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-01273-6
- 体裁:
- 新書判ソフトカバー
- ページ数:
- 256ページ
- 発刊日:
- 2014年9月6日
- 在庫状況:
- 在庫あり
[目次]
はじめに──本書の内容と構成
本書の要旨
序章 「地球平和の政治学」~平和学的アプローチ~
*平和学とは何か?
第1章 「平和学の研究対象」としての日本の平和主義と安全保障
*平和という視点からみると、日本は一体どのような国なのか?
第2章 「平和国家」としての日本
─戦後日本の安全保障と「消極的平和主義」1945~1990
*冷戦期、なぜ、日本は自衛隊を海外出動させなかったのか?
第3章 「国連平和維持国家」としての日本
──日本の「積極的平和主義」と国際平和協力への貢献
*日本は、なぜ、国連PKOへ参加するようになったのか?
第4章 「アメリカの同盟国」としての日本
──9・11、アフガニスタン戦争、イラク戦争への日本の対応
*平和という視点から、自衛隊のイラク派遣は正しかったか?
第5章 「普通の国」としての日本
──日本国憲法改正問題と憲法改正後の理論的シナリオ
*憲法第九条、集団的自衛権をどうするのか?
終章 「地球平和国家」としての日本
──日本の「中核的な」安全保障のアイデンティティ
*平和という視点から、日本の「グローバルな」国家像はどのようなものか?
あとがき
初出・関連論文一覧
[著者略歴]
秋元大輔(あきもと・だいすけ)
1980年、青森県生まれ。平和学者、国際政治学者。博士(アジア学・国際関係論)。創価大学文学部卒業後、ロータリー財団・国際親善大使としてオーストラリアに留学。シドニー大学で修士課程(平和・紛争学)、西シドニー大学で博士課程を修了。西シドニー大学非常勤講師・助手を経て、2012年より創価大学平和問題研究所助教。同大学にて、日本語・英語で平和学の講義を担当。主要著書に『Japan as a‘Global Pacifist State’』(スイス Peter Lang International Academic Publishers, 2013)、『‘New Komeito’in Japanese Politics』(ドイツ Lambert Academic Publishers, 2014)、共著に『New Approaches to Human Security in the Asia-Pacific』〔東京大学・藤原帰一教授をはじめ、海外の国際政治学者との共同研究〕(イギリス Ashgate Publishers, 2013)がある。その他、国際査読論文多数。