増補

「解散」の政治学

─戦後日本政治史─

藤本一美

増補

「解散」の政治学

─戦後日本政治史─

藤本一美

「GHQ解散(1945年)」から「郵政解散(2005年)」まで、第二次世界大戦後の我が国における衆議院の解散につき、その歴史的背景と解散に至る政治的プロセスを論究する。時の政権を担っている首相や与党の実力者たちが、いかなる政治的環境のもとで解散を決定するにいたったのか、その経緯を明らかにする。

紙の書籍

書籍

定価:4,290円(税込)

体裁:A5判ソフトカバー

ページ数:302ページ

発刊日:2009年2月20日

ISBN:978-4-476-03202-4

紙版書籍の主な購入サイト

[目次]
増補版はしがき
はじめに

序論 衆議院の解散論争と解散の特色
1 GHQ解散──1945年12月18日
2 新憲法解散──1947年3月31日
3 なれあい解散──1948年12月23日
4 抜き打ち解散──1952年8月28日
5 バカヤロウ解散──1953年3月14日
6 天の声解散──1955年1月24日
7 話し合い解散──1958年4月25日
8 安保解散──1960年10月24日
9 ムード解散──1963年10月23日
10 黒い霧解散──1966年12月27日
11 沖縄解散──1969年12月2日
12 日中解散──1972年11月13日
13 ロッキード選挙──1976年12月5日
14 増税解散──1979年9月7日
15 ハプニング解散──1980年5月19日
16 田中判決解散──1983年11月28日
17 定数是正解散──1986年6月2日
18 消費税解散──1990年1月24日
19 政治改革解散──1993年6月18日
20 小選挙区解散──1996年9月27日
21 神の国解散──2000年6月2日
22 マニフェスト解散──2003年10月10日
23 郵政解散──2005年8月8日
旧版あとがき

[著者]
藤本一美(ふじもと・かずみ)
専修大学法学部教授。専攻=政治学、米国政治、現代日本政治。
1944年、青森県生まれ。73年、明治大学大学院政治経済学研究科博士課程修了。
国立国会図書館調査員、明海大学教授を経て、現職。
著書に『米国政治のダイナミクス(上・下)』(大空社)、『アメリカ政治と政党再編成』(勁草書房)、『米国議会と大統領選挙』(同文舘出版)、『戦後政治の決算』(専修大学出版局)、『海部政権と政治改革』(龍渓書舎)ほか、多数。