法華衆の芸術
本阿弥光悦、長谷川等伯、尾形光琳、葛飾北斎など、国内外に知られる巨匠たちは、なぜそろって法華衆だったのか。一見すると彼らの作品に宗教的な色合いはない。日蓮生誕800年の節目に「法華芸術」という新しい視点から概観する日本美術史論。宮島達男氏(現代美術家)との対談、河野元昭氏(東京大学名誉教授)へのインタビューも収録。『聖教新聞』の好評連載を書籍化。
- 定価:
- 1,980円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-03402-8
- 体裁:
- A5判ハードカバー
- ページ数:
- 192ページ
- 発刊日:
- 2021年12月10日
- 在庫状況:
- 在庫あり
- 参考価格:
- 1,320円(税込)
- 発売日:
- 2021年12月10日
【目次】
はじめに
第1章 法華衆とその作品
本阿弥光悦──法華芸術の"プロデューサー"
俵屋宗達──「琳派」の光源
狩野永徳──天下人に愛された絵師
長谷川等伯──桃山画壇の雄
樂道入──型の中で型を破る
狩野探幽──江戸狩野派の礎を築く
尾形光琳──「琳派」の大成者
尾形乾山──誇り高き陶工
葛飾北斎──変わり続けた絵師
歌川国芳──奇想天外の絵師
河鍋暁斎──即興の名手
神坂雪佳──今につながる「琳派」
速水御舟──世界的な大芸術を
第2章 西洋との出会い
西洋に広がった法華芸術
「北斎」から「HOKUSAI」へ
第3章 「法華衆の芸術」をめぐって
対談 宮島達男(現代美術家)
インタビュー 河野元昭(東京大学名誉教授)
おわりに
法華衆関連年表
【著者プロフィール】
高橋伸城(たかはし・のぶしろ) 1982年、東京都生まれ。ライター・美術史家。創価大学卒業後、英国エディンバラ大学大学院で芸術理論、ロンドン大学大学院で美術史学の修士号を取得。帰国後、立命館大学大学院で本阿弥光悦について研究し、博士課程満期退学。