復興と文化
―― 常態化する災後社会のなかで
災害多発時代を迎えた日本――各界を代表する識者から、災害からの「地域の再生」「復興」という大きな課題に取り組むための新たな視点や具体的な方策を探る。
作家、災害復興制度の研究者、災害復興支援の弁護士、日本障害者協議会代表、宗教学者、医師、社会学者、民俗学者、文芸批評家たちの知見を集約した。
「復興」理念の歴史的検証から震災と障害者、グリーンケア、ボランティア社会の実現まで多岐にわたり論じた。
災害大国日本が、その経験と英知を活かす手立てがここにある。
「聖教新聞」の好評連載「復興と文化」等に登場した識者の声を書籍化。
この書籍はまだ販売されていません。2024年12月18日発売予定です。販売サイトによっては、購入の予約ができます。
- 定価:
- 1,980円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-03430-1
- 体裁:
- 四六判ソフトカバー
- ページ数:
- 272ページ
- 発刊日:
- 2024年12月18日
- 在庫状況:
- 在庫あり
〇目次
はじめに
インタビュー 作家・石牟礼道子氏に聞く
悲しみの中で絆を確かめる
第Ⅰ章 人間
人間復興の現在地 山中茂樹
災害ケースマネジメントの提唱 津久井進
誰も分け隔てない社会を目指して――震災と障害者 藤井克徳
第Ⅱ章 社会
震災後の苦悩とグリーフケアの興隆 島薗進
苦難の先に見いだす〝希望〟
――フクシマ型PTSDといかに向き合うか 辻内琢也
「我々の死者」を悼み 「未来の他者」と生きる 大澤真幸
第Ⅲ章 文化
めぐりと恵みの思想――福島県浜通りの震災後の漁業をめぐって 川島秀一
「喪の行為」と「居場所」を考える 磯前順一
大震災と文学――俳句を中心に 井口時男
インタビュー ノンフィクション作家・柳田邦男氏に聞く
喪失の悲しみが生み出す新たな安全文化