人間教育への新しき潮流
デューイと創価教育
「対話の中にこそ価値創造がある!」
- 定価:
- 1,870円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-05051-6
- 体裁:
- 四六判ハードカバー
- ページ数:
- 496ページ
- 発刊日:
- 2014年4月15日
- 在庫状況:
- 在庫あり
アメリカの教育哲学者デューイと、創価教育学の祖・牧口常三郎を対比しつつ、ジョン・デューイ協会元会長を務めた2人の専門家と池田SGI会長がてい談。両者の思想と実践の革新性や、現在の創価教育への展開、対話と民主主義の意義などについて縦横に語り合う。デューイの人物と哲学への案内であるとともに、「社会のための教育」から「教育のための社会」への転換を促す、家庭・学校・社会教育への提言が満載の現代教育論でもある。
[目次]
第1章 デューイ哲学の光源
1 二十一世紀に光るデューイの人と哲学
2 出会いがつくる人生の旅路
3「師弟の精神の継承」が人間教育の真髄
4 よき師、よき友、よき人生
5 戦争に抗し、平和の哲学を実践
第2章 教育の使命
1 教育思想の共通点と現代の教育課題
2 学校教育のあり方と、いじめの問題
3 家庭教育の役割と人格の尊重
4 次代の知性を育む大学の使命
5 二十一世紀の大学の使命
6 世界市民の要件と教育
7 生涯学習と人間の成長
第3章 対話と民主主義
1 共生の社会を築く「対話」の力
2「対話」による紛争解決の潮流
3 民衆主役の世紀を目指して
4「民衆の連帯」と民主主義社会
第4章 科学・哲学・宗教
1 人間の幸福のための科学技術
2 創造的生命を開花させる哲学
3 グローバル時代の宗教の使命
4 希望の未来は青年から、女性から
[てい談者略歴]
ラリー・ヒックマン(Larry A. Hickman)
1942年、アメリカ・テキサス州生まれ。南イリノイ大学カーボンデール校哲学教授、デューイ研究センター所長。テキサス農業大学哲学教授のほか、アメリカ哲学振興協会会長、ジョン・デューイ協会会長などを歴任。『ジョン・デューイのプラグマティック・テクノロジー』『デューイを読む─ポストモダン世代への解説』『ジョン・デューイ書簡集』など、著作・編著多数。世界20カ国以上で講演し、著作等は10カ国語で翻訳。2007年、全米優等学生友愛会 全米優秀学者賞を受賞。創価大学・ケルン大学名誉博士。
ジム・ガリソン(Jim Garrison)
1949年、アメリカ・オハイオ州生まれ。バージニア工科大学教育哲学教授、アメリカ哲学振興協会執行委員。ジョン・デューイ協会会長、教育哲学協会会長などを歴任。主な研究分野は、プラグマティズム(実用主義)。『民主主義の復興とデューイ哲学の再構成』『デューイ生誕150年─新世紀への考察』をはじめ、著作・編著多数。教育哲学分野での研究が高く評価され、ジム・メリット賞、ジョン・デューイ協会特別功労賞などを受賞。
池田大作(いけだ・だいさく)
1928年~2023年。東京都生まれ。創価学会第三代会長、名誉会長、創価学会インタナショナル(SGI)会長を歴任。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所等を設立。国連平和賞、世界桂冠詩人賞など、受賞多数。著書に小説『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(刊行中)のほか、『二十一世紀への対話』(A・J・トインビー)、『二十世紀の精神の教訓』(M・S・ゴルバチョフ)、『地球平和への探究』(J・ロートブラット)など、数多くの世界の知性との対談集がある。