平和の哲学と詩心を語る
日本とオーストラリアの<行動する詩人>の情熱あふれる語らい
- 定価:
- 1,760円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-05052-3
- 体裁:
- 四六判ハードカバー
- ページ数:
- 368ページ
- 発刊日:
- 2014年7月31日
- 在庫状況:
- 在庫あり
ともに詩人であり、平和運動の実践者であるオーストラリアのシドニー平和財団・リース理事長と池田SGI会長の対談集。核兵器廃絶や紛争解決への提言をはじめ、貧困解消に向けた公正な経済への転換や、人権侵害の克服のための人権教育のあり方など、幅広いテーマを語り合う。単なる平和ではなく、すべての国のすべての人が幸福を享受できる「正義に基づく平和」に焦点を当て、社会正義を実現する道を展望する、示唆に富んだ一冊。
[目次]
第1章 「正義に基づく平和」を目指して
1 不戦の誓い――真実を語る勇気
2 「自他共の幸福」に生き抜く
3 オーストラリアの風土と魅力
4 心のグローバリゼーション
第2章 「平和の文化」を社会の基盤に
1 母子の笑顔が輝く社会を
2 〝名もなき英雄〟こそ平和の担い手
3 核兵器のない世界への道
4 人間の善性をどこまでも信じて
第3章 「人道の世紀」を築く挑戦
1 二十一世紀の教育の使命
2 「人権文化」を培う教育
3 人間の尊厳を守る「公正な経済」を
4 「競争」の時代から「共創」の時代へ
[対談者略歴]
スチュアート・リース(Stuart Rees)
1939年、イギリス生まれ。シドニー平和財団理事長。シドニー大学名誉教授。イギリスやカナダでの社会福祉事業に従事した後、オーストラリアのシドニー大学社会福祉・社会政策学部教授に就任。同大学の平和・紛争研究センターの設立に尽力し、長年にわたり所長として活躍したほか、シドニー平和財団を創立し、国際的な平和運動に貢献。主な著作・編著に『人権と企業の責任』『平和への情熱――権力の創造的行使』『超市場化の時代――効率から公正へ』『社会福祉への評決』や、詩集『戦争の真実を教えてほしい』など。
池田大作(いけだ・だいさく)
1928年~2023年。東京都生まれ。創価学会第三代会長、名誉会長、創価学会インタナショナル(SGI)会長を歴任。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所などを創立。『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(刊行中)など著書多数。また、世界各国の識者と対話を重ね、『二十一世紀への対話』(A・J・トインビー)、『二十世紀の精神の教訓』(M・S・ゴルバチョフ)、『地球平和への探究』(J・ロートブラット)、『「平和の文化」の輝く世紀へ!』(E・ボールディング)など多くの対談集がある。