新たなグローバル社会の指標
平和と経済と教育を語る
経済学の視点から、成長を続ける中国とアジアの今後を中心テーマに経済学者と仏教指導者が対談。持続可能な地球の未来を展望する。劉遵義(りゅうじゅんぎ)氏は、アメリカ・スタンフォード大学で教授を務めた経済学者であり、香港中文大学の学長等を歴任。本書の第三章には、リーマンショック等の「世界金融危機の教訓」について分析した劉博士の所感を掲載するとともに、池田大作創価学会インタナショナル会長の1968年の「日中国交正常化提言」や、香港の月刊誌に掲載された池田会長のインタビュー記事を収録。
- 定価:
- 1,760円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-05054-7
- 体裁:
- 四六判ハードカバー
- ページ数:
- 344ページ
- 発刊日:
- 2015年10月4日
- 在庫状況:
- 在庫あり
[もくじ]
対談者紹介
第1章 未来をつくる教育
1 学究の光 信念の道
2 返還後の香港 教育の改革
3 新時代の大学 香港の活力
4 史観と人間学 人生の宝
第2章 世界平和とアジア
1 教育の師弟 日中関係の展望
2 東アジアの共栄 協調と連帯
3 学ぶ力 今後の中国経済
4 幸福のための経済学 青年への期待
第3章 所感ならびに提言
1 日中友好の絆を永遠に 池田大作
2 世界金融危機の教訓 劉遵義
注
引用・参照文献
索引
[著者略歴]
りゅう・じゅんぎ 1944年、中国・貴州省生まれ。経済学者/香港中文大学第6代学長(2004〜10年)。香港での初等・中等教育を経てスタンフォード大学に進み、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。スタンフォード大学経済学教授、同大学アジア太平洋研究センター所長、経済政策研究所所長を歴任。専門は、経済発展と経済成長、中国を含む東アジア経済。1966年、最も早く中国の計量経済モデルを構築し、その後も改善、精緻化に努める。中国人民政治協商会議第12期全国委員・経済委員会副主任。計量経済学会、中国社会科学院、ケンブリッジ大学チャーチル・カレッジ、台北中央研究院、国際欧亜科学院の院士など学問発展に寄与。『21世紀の中国経済:計量経済方法』などの著書のほか、国際学術誌に掲載論文は170余り。
いけだ・だいさく 1928年~2023年。東京都生まれ。創価学会第三代会長、名誉会長、創価学会インタナショナル(SGI)会長を歴任。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所、池田国際対話センターなどを創立。『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(刊行中)など著書多数。世界平和を希求する仏法者として、これまで54カ国・地域を訪問。ハーバード大学、モスクワ大学、北京大学、フランス学士院、中国社会科学院等の学術機関での講演や各国の識者との対話を重ねてきた。『二十一世紀への対話』(A・J・トインビ
ー)、『二十世紀の精神の教訓』(M・S・ゴルバチョフ)、『地球平和への探究』(J・ロートブラット)、『対話の文明』(ドゥ・ウェイミン)、『希望の教育 平和の行進』(V・ハーディング)など多くの対談集を刊行。