村尾行一
半世紀にわたり創価学会を研究しつづけた著者が、その歴史・思想、そして全世界に広がりゆく運動を解説し、現代に生きる宗教の実像に迫る。
【おもな内容】 ●序 章●創価学会との出会い 婦人部の躍動 牧口常三郎の山村調査報告書 軍国主義政府の弾圧 阪神・淡路大震災と救援活動 学会の会合に出ると元気になる――他 ●第一章●価値とはイノチなのだ 「真」は価値ではない――牧口常三郎とマックス・ウェーバー 利の価値が基礎 善とは何だ――個人と公共は二而不二――他 ●第二章●「依正不二」と「人間の連帯」 「地人相関」――牧口『人生地理学』は世界初の社会生態学 人間は連帯して生きている――他 ●第三章●創価学会と平和と対話と寛容の運動体 戸田城聖の「原水爆禁止宣言」 国家間の仲の悪い国とこそ―― 池田大作の緊張緩和・友好促進行動 「日韓」ではなく「韓日」と テロ・イラク戦争と創価学会――他 ●第四章●創価学会と国家 国家神道との闘い――思想信教の自由の擁護 教育基本法改正への疑義申し立て 創価学会と政治――他 ●第五章●創価教育の特色 教育の目的は学ぶものの幸福 徳育は知育の一部 利育こそ知育の基盤 創価式教育とその成果 ●終 章●創価学会と宗門 役割論からみた出家と在家 邪宗門 あとがき 理性的な宗教