柳谷郁子 著
2001年から16年に文芸誌『播火』の巻頭に連載された珠玉のエッセイ集。諏訪に生まれ姫路に暮らす作家が日常の中から、一瞬の呼吸のごとき、一瞥の視線のごとき、一握の熱砂のごとき自身の姿を切り取る。「大器、いま鮮やかなる作家が人間の真実を描いたエッセイ」(評論家・森田実)
【目次】 Ⅰ 折り鶴 Ⅱ どうかした拍子に Ⅲ 運命の人 Ⅳ われは湖の子 あとがき 【著者プロフィール】 柳谷郁子(やなぎたに・いくこ) 長野県岡谷市出身。兵庫県姫路市在住。早稲田大学卒業。文学同人誌『播火』主宰・編集長。第14回大阪女性文芸賞、第3回小諸藤村文学賞ほか受賞。著書に『月柱』『夏子の系譜』『風の紋章』『月が昇るとき』『赤いショール』『花ぎらい』『望郷─姫路広畑俘虜収容所通譯日記』『官兵衛がゆく』、絵本『官兵衛さんの大きな夢』などがある。