シュリーマンと八王子
──「シルクのまち」に魅せられて
トロイアの遺跡を発見したシュリーマンは、なんと東京・八王子の魅力を世界に紹介していた! シュリーマンを知りたい人、八王子を愛する人に贈る一書。シュリーマンの生涯と語学学習法を紹介するとともに、シュリーマンの直筆日記から八王子訪問の記録を本邦初訳。幕末の八王子の絹産業を解説し、「シュリーマンで八王子まちおこし──桑都プロジェクト」の取り組みも公開する。 《推薦・読売新聞特別編集委員 橋本五郎》 「本書は(シュリーマン著)『清国・日本』の描く八王子を紹介してくれているだけではありません。その元となった詳細・膨大なシュリーマンの日記を本邦初訳で、シュリーマンから見た八王子を再現しているのです。幕末から明治にかけて、生糸は国の近代化を支える重要な産業であり、八王子はその集散地で輸出拠点だったこともわかります。」
- 参考価格:
- 1,210円(税込)
- 発売日:
- 2022年12月20日
- 定価:
- 1,650円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-03410-3
- 体裁:
- 四六判ソフトカバー
- ページ数:
- 224ページ
- 発刊日:
- 2022年12月20日
- 在庫状況:
- 在庫あり
【目次】
推奨 偉大なロマンティスト大全 橋本五郎
はじめに 新たなシュリーマン像を求めて 伊藤貴雄
世界市民的見地から見たシュリーマン 遠山義孝
シュリーマンと幕末・八王子の絹産業 神立孝一
シュリーマンは八王子で何を見たか 伊藤貴雄
時に大胆に、そして常に誠実であれ──シュリーマンとグラッドストン 堤林剣・堤林恵
シュリーマンで「まちおこし」──桑都プロジェクト 西川ハンナ
付録・シュリーマン生誕200周年記念「学生選書」
コラム 八王子学の可能性 杉山由紀男
おわりに
【編者プロフィール】
伊藤貴雄(いとう・たかお)
創価大学文学部教授・東洋哲学研究所研究員。創価大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(人文学)。ドイツ・マインツ大学ショーペンハウアー研究所客員研究員などを経て、現職。哲学・思想史専攻。主な著書に『ショーペンハウアー 兵役拒否の哲学』(晃洋書房)、『ヒューマニティーズの復興をめざして』(勁草書房、共著)、共訳に『ゲーテ゠シラー往復書簡集』(潮出版社)、『ヘルマン・ヘッセ全集4 車輪の下・物語集Ⅱ』(臨川書店)など。