大智度論の物語(一)
第三文明選書
大乗仏教を基礎づけたインドの大論師(2~3世紀)、「八宗の祖」竜樹(ナーガールジュナ)の作と伝えられる『大智度論』からさまざまな仏典の説話を訳出。「ブッダの誕生・成道・初転法輪」「阿難の名の由来」「尸毘王の物語」「魔の十の軍」「三千大千世界」「ブッダにあうことは難し」など、(一)には巻一~巻十の中から81編を収めた。(レグルス文庫版をハードカバーの第三文明選書として復刊)
- 参考価格:
- 1,540円(税込)
- 発売日:
- 2022年7月22日
- 定価:
- 1,980円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-18022-0
- 体裁:
- 新書判ハードカバー
- ページ数:
- 280ページ
- 発刊日:
- 2022年7月22日
- 在庫状況:
- 在庫あり
【目次】
まえがき
ブッダの誕生・成道・初転法輪
ブッダの不可思議
ブッダの誕生から成道まで(不可思議の示現)
ブッダの大乗の予言
薬と仏法
長爪梵志
信は手の如し
ブッダの初転法輪
倶迦梨
ブッダの最後の説法(「如是我聞」の由来)
三蔵の結集(1)
三蔵の結集(2)
アビダルマの結集
舎利弗の物語
必陵伽婆蹉の物語
栴闍バラモン女の物語
牛飼の物語
王舎城の由来(1)
王舎城の由来(2)
王舎城の由来(3)
王舎城と他の場所との比較
摩伽陀国
摩訶迦葉
耆闍崛山(1)
耆闍崛山(2)
舎利弗が乞食を説く
須跋陀梵志
摩犍提梵志
阿難の名の由来(1)
阿難の名の由来(2)
阿難の名の由来(3)
阿難の名の由来(4)
過去仏
釈迦ボサツと弥勒ボサツの修行
尸毘王の物語
須陀須摩の物語
ブッダの金色の相
過去仏ーボサツ
難陀の物語
三世諸仏
衆生は無数(1)
衆生は無数(2)
ブッダをたたえる
魔の十の軍
劫
無明と幻
乳と酪
文殊師利の物語
念仏の功徳
仏の出現と説法
念の力
在家のボサツと出家のボサツ
笑う
三千大千世界
四大河
ブッダは林の葉の数を知る
ブッダの広長舌相
梵天王
四種の地動
四種の生
狂
二人の兄弟
ブッダが病者をなおす
犍抵の物語
ブッダの九つの罪報
ブッダは方便のゆえに罪報を受ける
ブッダの病気と牛乳
諸天
宝華仏、燃燈仏、宝積仏
ブッダの不可思議
二仏なし
ブッダを見る
ブッダにあうことは難し
三世の諸仏
ブッダの遍歴
遍吉ボサツの功徳
法華経の功徳
阿弥陀仏経と摩訶般若波羅蜜経の功徳
ブッダの身密と語密
浄居天に生ずる由来
ブッダの三昧
あとがき
【著者プロフィール】
三枝充悳(さいぐさ・みつよし) 1923~2010。静岡市生まれ。1950年、東京大学文学部哲学科卒業。62年、ミュンヘン大学 Dr. Phil. を受ける。筑波大学名誉教授、文学博士。著書に『大智度論の研究』(ドイツ語)、『東洋思想と西洋思想―比較思想序論』『宗教のめざすもの―仏教の宗教観』『般若経の真理』『仏教小年表』『法華経現代語訳』(上・中・下)、『インド仏教思想史』『中論』(上・中・下)、『バウッダ』『阿含経を読む』ほか。編著書に『講座仏教思想』『東洋文化と日本』がある。