大智度論の物語(二)
第三文明選書
『摩訶般若波羅蜜経』の注釈書、「八宗の祖」竜樹(ナーガールジュナ)の作と伝えられる『大智度論』からさまざまな仏典の説話を訳出。「ブッダーボサツの布施」「毒矢のたとえ」「鹿王物語」など、(二)には巻十~巻十六の中から94編を収めた。(レグルス文庫版をハードカバーの第三文明選書として復刊)
- 参考価格:
- 1,540円(税込)
- 発売日:
- 2022年7月22日
- 定価:
- 1,980円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-18023-7
- 体裁:
- 新書判ハードカバー
- ページ数:
- 264ページ
- 発刊日:
- 2022年7月22日
- 在庫状況:
- 在庫あり
【目次】
まえがき
功徳の力
優波毱
薬王ボサツ
達貳迦ビク
ブッダは無上
大愛道ビクニ
七住のボサツ
ブッダが衆生を救う
須弥山と東西南北
羅睺羅阿修羅王
富那婆藪
舎利弗(1)
舎利弗(2)
須菩提(1)
須菩提(2)
舎利弗の名前の由来(1)
舎利弗の名前の由来(2)
舎利弗の智はブッダに及ばない
阿泥盧豆
大迦葉
失火の家
布施による福
韋羅摩ボサツ
ブッダの一偈を求める
ブッダが鴿となって救う
提婆達多と呵多
阿輸迦王と一法師
舎利弗は彼岸に到らない
毒蛇のたとえ
七住のボサツ(1)
七住のボサツ(2)
須提拏太子
薩婆達王
月光太子
六牙の白象
迦頻闍羅鳥
ブッダが水上に坐る
美女
鬼
ブッダーボサツの布施(1)
ブッダーボサツの布施(2)
ブッダーボサツの布施(3)
提婆達
文殊師利と小児
ブッダーボサツの布施
喜見転輪聖王
徳瓶の話
破戒の人の罪
人命第一
殺生の十罪
殺生をきらい自殺する
与えられないものを取ることの十罪
邪婬の十罪
倶伽離の妄語
羅睺羅の妄語を警める
妄語の十罪
酒の三十五失
六斎日の持戒
六日の由来
出家のすすめ
破戒も出家持戒すれば解脱する
酔人をビクにする
身命を惜まず戒を守る
野干の話
提婆達多の利養の罪
罽賓の三蔵ビク
ブッダが魔女をしりぞける
拘牟頭と述婆伽の話
羼提仙人の忍辱
帝釈天と仏の偈
維摩の沈黙
ブッダの説く内軍
脂のない肥えた羊
十四難と毒箭の喩
精進(1)
精進(2)
精進(3)
精進(4)
ブッダの精進
好施ボサツ
業の因縁による再生
五道その他の輪廻転生
餓鬼
八大地獄
十六小地獄
ブッダの本生
鹿王物語
愛法梵志
雉の本生
ボサツの精進
ボサツの布施ハラミツ
ボサツが身を虎に施す
太子本生
精進についてのブッダの言葉
【著者プロフィール】
三枝充悳(さいぐさ・みつよし) 1923~2010。静岡市生まれ。1950年、東京大学文学部哲学科卒業。62年、ミュンヘン大学 Dr. Phil. を受ける。筑波大学名誉教授、文学博士。著書に『大智度論の研究』(ドイツ語)、『東洋思想と西洋思想―比較思想序論』『宗教のめざすもの―仏教の宗教観』『般若経の真理』『仏教小年表』『法華経現代語訳』(上・中・下)、『インド仏教思想史』『中論』(上・中・下)、『バウッダ』『阿含経を読む』ほか。編著書に『講座仏教思想』『東洋文化と日本』がある。