ベートーヴェン

ロマン・ロラン 著 高田博厚 訳

ベートーヴェン

ロマン・ロラン 著 高田博厚 訳

第三文明選書

ロマン・ロランの不朽の名著“Vie de Beethoven”の高田博厚訳が待望の復刊。

史実的考証と文学的表現を結合させ、ベートーヴェンの生涯をドラマティックに浮かび上がらせる。国際的彫刻家であった高田の翻訳は彼の彫刻のように硬質で、卓越した表現が読む人の心を打つ。

「大気はわれらの周囲に重苦しい。老いたるヨーロッパは鈍重な汚れた雰囲気の中に麻痺している。威厳もなき唯物主義は思想に圧し懸り、政府や個人の行為を妨げている。世界はその抜け目ない陋劣な利己主義の中に気を失って死ぬ。世界は窒息している。」(本文「序」より)

紙の書籍

書籍

在庫あり

定価:2,200円(税込)

体裁:新書判ハードカバー

ページ数:224ページ

発刊日:2025年7月14日

ISBN:978-4-476-18026-8

紙版書籍の主な購入サイト

電子書籍

電子書籍

参考価格:1,650円(税込)

発売日:2025年7月14日

電子版書籍の主な購入サイト

【目次】
 レグルス文庫版に際して
 訳者序(叢文閣版)

ベートーヴェン
附録
 ハイリゲンシュタットの遺書 
 書簡 
 ベートーヴェンの感想 
 参考書 
解説 伊藤貴雄


【著者略歴】
Romain Rolland(ロマン・ロラン)
文学者・思想家。1866年、フランス中部のクラムシー生まれ。高等師範学校を卒業後、ローマに留学し、帰国後ソルボンヌ(パリ大学)などで教壇に立つ。第一次世界大戦では反戦・平和を主張、戦後、反ファシズム運動の先頭に立った。1915年度、ノーベル文学賞を受賞。1944年逝去。
大河小説『ジャン・クリストフ』、『魅せられたる魂』をはじめ、『戦いを超えて』『マハトマ・ガンジー』などの著作がある。

【訳者略歴】
高田博厚(たかた・ひろあつ)
彫刻家。1900年、石川県生まれ。東京外国語学校イタリア語科を中退し彫刻を学ぶ。1931年から58年までフランス滞在。文豪ロマン・ロランや哲学者アラン、詩人ジャン・コクトーら当時のヨーロッパの代表的思想家、芸術家と交流した。1987年逝去。
著書 『薔薇窓』『人間の風景』『分水嶺』『もう一つの眼』『ルオー』ほか多数。
訳書 ロマン・ロラン『ミケランジェロの生涯』『ジャン・クリストフ』ほか。