レグルス文庫246
平和への祈り
長崎・慟哭の記録
レグルス文庫
1945年8月9日。広島に続いて長崎に原爆が投下された。青白い光が一瞬にして奪った15万人の命。生き残った被爆者がつづった平和を希求する、命の証言集である。
- 定価:
- 880円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-01246-0
- 体裁:
- 新書判ソフトカバー
- ページ数:
- 176ページ
- 発刊日:
- 2003年8月9日
- 在庫状況:
- 品切
被爆から五八年を迎える年に編まれた本書は、いまなお原爆と闘い続ける語り部たちの命の記録である。それは未来に責任を負う青年世代が編纂に携わった「いかなる歴史の荒波にも消えない不滅の金文字」(内田伯「証言は消えない」より)。
【目次】
生きのこった私たちから反原爆の声を…横井眞由美
脳裏から離れない犠牲者の顔…岡信子
オレンジ色の光ですべてが狂った…久谷ヒサミ
級友が目の前で炎のなかに…宮崎角治
残酷にひき裂かれた平和な家庭…橋本トヨミ
一人、二人と逝く同級生…幸里愛子
三歳にして八人の肉親を失う…江崎タキ子
腸のように赤く燃えた空…高鍋たえ
息子を殺した原爆…三谷シズカ
苛まれながら死んでいった…山田時嗣
戦争にあけ戦争にくれた青春…林保子
“寂しい同窓会”…森本正記
一本の柱のお陰で…的場シメ
人間連帯のスクラムをめざして…梅林二也
原爆は悪魔の化身…中島久美子
亡くなった人のために生き抜こう…田端ツルヱ
わが家の焼け跡には白骨三体…渡辺源吾
まさか落下傘が爆発するとは…渡辺勝之
死の世界を生きて…福山信雄
亡き人に代わり平和への努力を…島田晴美