秋元大輔
レグルス文庫
地球平和国家の使命と課題を考察した英文著書の日本語版に、「平和学とは何か?」についての序章を加えた、最新の「平和学」入門。日本の安全保障のアイデンティティを分析し、憲法改正手続、集団的自衛権等も論ずる。
[目次] はじめに──本書の内容と構成 本書の要旨 序章 「地球平和の政治学」~平和学的アプローチ~ *平和学とは何か? 第1章 「平和学の研究対象」としての日本の平和主義と安全保障 *平和という視点からみると、日本は一体どのような国なのか? 第2章 「平和国家」としての日本 ─戦後日本の安全保障と「消極的平和主義」1945~1990 *冷戦期、なぜ、日本は自衛隊を海外出動させなかったのか? 第3章 「国連平和維持国家」としての日本 ──日本の「積極的平和主義」と国際平和協力への貢献 *日本は、なぜ、国連PKOへ参加するようになったのか? 第4章 「アメリカの同盟国」としての日本 ──9・11、アフガニスタン戦争、イラク戦争への日本の対応 *平和という視点から、自衛隊のイラク派遣は正しかったか? 第5章 「普通の国」としての日本 ──日本国憲法改正問題と憲法改正後の理論的シナリオ *憲法第九条、集団的自衛権をどうするのか? 終章 「地球平和国家」としての日本 ──日本の「中核的な」安全保障のアイデンティティ *平和という視点から、日本の「グローバルな」国家像はどのようなものか? あとがき 初出・関連論文一覧 [著者略歴] 秋元大輔(あきもと・だいすけ) 1980年、青森県生まれ。東京情報大学総合情報学部准教授。博士(アジア学・国際関係論)。創価大学文学部を卒業後、ロータリー財団国際親善大使としてオーストラリアに留学。シドニー大学で修士課程(平和・紛争学)、西シドニー大学で博士課程を修了。創価大学平和問題研究所助教(平和学)、明治大学政治経済学部兼任講師(国際政治学)、法政大学通信教育学部・経済学部兼任講師(日本経済論)などを歴任。