坂じゅんいち
高校教員時代を通じて、囲碁教育の普及に献身してきた著者が、囲碁を教育に導入する意義と、囲碁を通じた文化交流の未来を綴る。大阪府でいち早く囲碁の授業の設定が認められた経緯や、カリキュラム・授業案の実際を公開。さらに、囲碁の歴史をさかのぼるとともに、中国・韓国の囲碁教育の現状をレポート。囲碁を通した日中韓をはじめとする海外教育交流や囲碁学科の構想を示す。著者が先駆けて2017年に、中国の浙江工商大学出版社から発刊した『囲碁文化与学校教育』を日本語版として再編集。
【目次】 第1章 大阪で囲碁の授業が認められた日 第2章 囲碁の歴史──どのように伝播していったか 第3章 アジアの囲碁教育と囲碁交流 第4章 囲碁の世界性と囲碁学科構想 付録 囲碁授業実践記録 【著者プロフィール】 さか・じゅんいち 1948年生まれ。大阪工業大学卒業後、大阪府立高等学校教員に。教員時代に、大阪府高等学校囲碁連盟事務局長などを歴任し、学校教育に囲碁を取り入れようと尽力。教頭を務めた後、2004年退職。05年、NPO法人囲碁教育振興会を発足させ、「アジア平和子ども囲碁大会」などを主催。アジア友好と囲碁教育の普及を目指し活動を続ける。