岩木秀樹
社会変革をめざす「幸福平和学」の試み──。「直接的暴力」としての戦争、「構造的暴力」としての貧困・格差問題、その原因をさぐり、解決への方途を提起する。第1部では、人類史の中の暴力の起源を探り、国民国家の成立との関係や経済的要因について考察する。第2部では、貧困・格差の現状と課題を確認し、解決のための政策を検討するとともに、新しい思考と幸福観の構築を目指す。
【目次】 はしがき 第1部 戦争の原因──直接的暴力と共存 第1章 人類史の中の暴力の起源 第2章 狩猟採集から農耕牧畜へ 第3章 国家及び国民国家の成立 第4章 経済的要因と非暴力 第2部 貧困・格差の問題──構造的暴力と福祉 第5章 現在の貧困・格差の状況と課題 第6章 貧困・格差の解決への方途 第7章 貧困・格差の解決への政策 第8章 コスモポリタニズムの可能性 終章 転換期の現在──新しい思考と幸福 【著者プロフィール】 岩木秀樹(いわき・ひでき) 1968年、兵庫県尼崎市生まれ。創価大学大学院博士後期課程修了。博士(社会学)。専門は、平和学、国際関係論、中東イスラーム学。創価大学非常勤講師を務める。著者に『戦争と平和の国際関係学──地球宇宙平和学入門』『中東イスラームの歴史と現在──平和と共存をめざして』がある。