中上健次
1977年から逝去前年(91年)までの座談会(6編)と講演会(10編)の発言を収録。「集成」完結の本巻で、中上健次の半生と文学への志が最も赤裸々に明かされる。
〔目次〕 ●座談 市民にひそむ差別心理 野間 宏・安岡章太郎 パンソリのコスモロジー 大江健三郎・山口昌男・草野妙子 人間の「根」に踏みこむ 安岡章太郎・水上 勉 エイズはここにいる 生井英考・三浦雅士 故郷と俳句 山本健吉・森 澄雄 時代が模索する 三田誠広・スガ秀美 ●講演 物語の定型 小説のヴァイブレイション 音が告知する フォークナー衝撃 病いの果てに―ボルヘスとラテンアメリカ 初期の大江健三郎―『飼育』を中心に 小説家の想像力Ⅰ いま、安吾が見える 私は〈日本〉人なのか 小説家の想像力Ⅱ 【座談会主席者紹介】 【初出一覧】 ◇――――――――――――◇ 『中上健次発言集成』全6巻 第1巻 対談Ⅰ 第2巻 対談Ⅱ 第3巻 対談Ⅲ 第4巻 対談Ⅳ 第5巻 談話/インタビュー 第6巻 座談/講演 ◇――――――――――――◇