鈎 治雄
悲観主義は「気分」であり、楽観主義は「意志」であることを、本書は教えてくれる。心理学者である著者が、人間心理の基礎から説き起こした幸せを獲得する生き方。
【目次】 第1章 「楽観主義」で人生が変わる 1 悲観主義と楽観主義 「楽観主義」の人の説明スタイル 選択するのは自分 2 楽観主義で生きる 人生を「達観」する 感謝の心が「楽観主義」を育てる 3 認知を変えれば、世界が変わる 「論理療法」の視点 「イラショナル・ビリーフ」に反論する 「勇気づけ」と楽観主義 4 心の「中心転換」 思考と「機能的固着」 心の「中心転換」と楽観主義 5 「楽観主義の哲学」に学ぶ 哲学者アランについて 「悲観主義」とは アランと「楽観主義」 6 笑いの力、微笑みの哲学 「微笑み」には無限の力がある 「上機嫌」と楽観主義 第2章 心を豊かにするためのワンポイントアドバイス 1 体とともに、心にも栄養を! 「つきあい」と「ふれあい」 交流分析と三つの「ストローク」 大切な無条件の「肯定的ストローク」 2 潤いのある生活にする三つの心得 自分を取り戻す時間を持つ 「挨拶」は心の扉を開くカギ 「雑談」は心の潤滑油 3 あなたは「タイプA」?それとも「タイプB」? あなたはどちらのタイプ? 「タイプA」の人とは 「タイプB」の人とは 「ゆとり」と「味わい」のある人生を 4 大切な心の「リセットボタン」 心の「リセットボタン」とタイム 心の「リセットボタン」を押す勇気をもつ 5 相手の心をつかむ効果的な言葉 相手の話を「傾聴」する 相手を心から「たたえる」 「感謝」と「喜び」の気持ちを伝える 相手の心をつかむ話し方 6 自分を知る! 自分に気づく! 人間関係の理論――「文流分析」 自分への「気づき」を深める 大切な「心の鏡」 自分を変える、自分が変わる 7 自らの長所を見つめて 心理学における「図」と「地」 欠点は「図」になりやすい 自身の「長所」を見つめて 第3章 「ストレス社会」をどう生きるか 1 ストレス社会を生きる ストレス社会と「シンドローム」 子どもの世界と「ストレス」 2 善玉ストレスと悪玉ストレス 「ストレス」と「ストレッサー」 二つの「ストレス」 3 仏教からみたストレス 人生と「四苦八苦」 雑阿含経と三つの「苦」 4 ストレスと「癒し」 「癒し」の意味 人と「癒し」 ペットと「癒し」 5 夫婦喧嘩のストレス解消法 ブレインストーミングの活用 四つのルール 妻のストレス解消法 6 「ふさぎこむ心」と向き合う フリーライターのSさんのケース 看護学生Aさんのケース 7 自分とうまくつきあう 「今ここにいる自分」と「見つめる自分」 自分を責めないこと しなやかに生きる 第4章 「人間として生きる」 1 人生と「ペルソナ」 「キャラクター」とは 語源としての「ペルソナ」 人間とペルソナ 2 二十一世紀を女性の時代に 「男らしさ」と「女らしさ」 女性の中の「アニムス」 新しい世紀と女性の役割 3 「信頼」を売る女性、「信用」を売る企業! 「信頼感」の獲得と乳児期 不可欠な「やまびこ体験」 女性の役割、企業の使命 4 I am OK.You are OK.の人生を! 「OKである」「OKでない」 四つの「基本的構え」 自身への「値引き」をなくす 相手の長所を見つめる 5 二十一世紀と「自律」 山積する「地球的問題群」 「セルフ・コントロール」を欠いた現代人 成長の証としての「自律」 求められる「自律」ある生き方 6 自己実現的人間「楽観主義」 マズローと自己実現 自己実現的人間と「希望」