希望の源泉・池田思想
── 『法華経の智慧』を読む③
人間主義の思想書『法華経の智慧』(池田大作著)をベースに、世界宗教の条件を考察するシリーズの続刊。第3巻は、法華経の「提婆達多品」から「従地涌出品」までの考察を収録。悪との戦い、折伏と寛容性などをテーマに、多様な視点から創価学会の内在的論理を読み解く。月刊『第三文明』好評連載の2018年8月号分から、2019年7月号分までを書籍化。
- 参考価格:
- 990円(税込)
- 発売日:
- 2021年4月22日
- 定価:
- 1,320円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-03397-7
- 体裁:
- 四六判ソフトカバー
- ページ数:
- 240ページ
- 発刊日:
- 2021年4月22日
- 在庫状況:
- 在庫あり
【目次】
まえがき
1 「悪と戦い続けてこそ仏」という思想
2 「衆生の救済」こそ、究極の善
3 悪は「善の炎」のための薪となる
4 法華経の「女人成仏」が語りかけるもの
5 竜女の成仏は、高らかな「人権宣言」
6 現代における「不惜身命」とは何か
7 創価学会と「三類の強敵」の戦い
8 「折伏」と「寛容」について考える
9 師弟が共闘してこそ「難即安楽」に
10 「地涌の菩薩」とその使命感
11 「人間への信頼を取り戻せ」という警鐘
12 池田会長の民衆観の根底にあるもの
索引
【著者プロフィール】
佐藤優(さとう・まさる) 1960年、東京都生まれ。作家。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。在ロシア日本大使館に勤務し、主任分析官として活躍。著書に『自壊する帝国』(新潮文庫)、『国家の罠』(新潮文庫)、『国家の攻防/興亡』(角川新書)、『国家のエゴ』(朝日新書)、『創価学会と平和主義』(朝日新書)、『佐藤優の「公明党」論』(第三文明社)、『北東アジア市民圏構想』(金惠京との共著/第三文明社)、『ゼロからわかるキリスト教』(新潮社)、『世界観』(小学館新書)など。第10回安吾賞受賞。『十五の夏』(上下巻/幻冬舎)で第8回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。第68回菊池寛賞。