希望の源泉・池田思想
── 『法華経の智慧』を読む⑥
人間主義の思想書『法華経の智慧』(池田大作著)をベースに、世界宗教の条件を考察するシリーズの第6巻。同書下巻の「分別功徳品」「随喜功徳品」「法師功徳品」「常不軽菩薩品」「如来神力品」を巡る語らいを読み解き、真の功徳とは何か、世界宗教とキャノニゼーション(正典化)、国家主義という宗教に抗する「人間主義」の宗教の意義などに迫る。月刊『第三文明』好評連載の2021年8月号分から、2022年7月号分までを書籍化。
- 参考価格:
- 990円(税込)
- 発売日:
- 2023年10月26日
- 定価:
- 1,320円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-03419-6
- 体裁:
- 四六判ソフトカバー
- ページ数:
- 240ページ
- 発刊日:
- 2023年10月26日
- 在庫状況:
- 在庫あり
【目次】
まえがき
1 「功徳」とは自己の生命から湧出するもの
2 幸福と煩悩の関係を法華経から考える
3 弘教の歓喜と功徳──その奥深さ
4 世界宗教に不可欠な「正典化」
5 弘教がもたらす生命の浄化を考察する
6 不軽菩薩の実践を現代に蘇らせた創価学会
7 未来の「創価文明」時代の象徴
8 「われこそは不軽菩薩」との誇りを胸に
9 創価学会が持つ「変革のエートス」
10 「民衆こそ仏である」という思想
11 「人間のための宗教」を高らかに宣言
12 生命力こそが「神力」であるという思想
索引
【著者プロフィール】
佐藤優(さとう・まさる) 1960年、東京都生まれ。作家。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。在ロシア日本大使館に勤務し、主任分析官として活躍。著書に『自壊する帝国』(新潮文庫〈大宅壮一ノンフィクション賞受賞〉)、『国家の罠』(新潮文庫〈毎日出版文化賞特別賞受賞〉)、『創価学会と平和主義』(朝日新書)、『池田大作研究──世界宗教への道を追う』(朝日新聞出版)、『佐藤優の「公明党」論』(第三文明社)、『北東アジア市民圏構想』(金惠京との共著/第三文明社)、『この社会の歪みと希望』(雨宮処凛との共著/第三文明社)、『プーチンの野望』(潮新書)など。第10回安吾賞受賞。『十五の夏』(上下巻/幻冬舎)で第8回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。第68回菊池寛賞受賞。