岩木秀樹
対話形式で考察する「平和への道」 世界が戦火に包まれている。ガザやウクライナで、他にも多くの地域で戦争が起きている。なぜ、人類はこれほどまで戦争をするのか。それほどまで殺し合うことが好きなのか。なぜ仲良く暮らせないのか――。本書では、平和学・中東イスラーム学・国際関係学を専門とする著者が、戦争の原因と平和への展望を考察する。 内容は、前著『きちんと知ろうイスラーム』と同じく「3人の対話形式」をとり、第一部では、戦争の原因を四つの段階に分けて分析し、第二部では、最近の戦争やイスラームと仏教の平和、暴力にあらがう志向様式を論じている。
【主な内容】 第一部 戦争の原因は何か 1 戦争とは何か 2 類人猿と人間の違い 3 狩猟採集から農耕牧畜へ 4 国民国家の成立 5 経済的要請 第二部 最近の戦争と平和への展望 6 イスラエル・パレスチナ紛争 7 ウクライナ戦争 8 イスラームと仏教の平和と共存 9 暴力にあらがう 【著者略歴】 岩木秀樹(いわき・ひでき) 1968年、兵庫県尼崎市生まれ。1986年、東京都立八王子東高校卒業。1994-1995年、トルコ共和国アンカラ大学留学。2000年、創価大学博士後期課程修了、博士(社会学)。創価大学・神戸学院大学非常勤講師、公益財団法人東洋哲学研究所研究員。専門は、平和学・中東イスラーム学・国際関係学。 単著に、『戦争と平和の国際関係学―地球宇宙平和学入門―』(論創社・2013年)、『中東イスラームの歴史と現在―平和と共存をめざして―』(第三文明社・2018年)、『共存と福祉の平和学―戦争原因と貧困・格差―』(第三文明社・2020年・岡倉天心若手奨励賞受賞)、『きちんと知ろうイスラーム』(鳳書院・2022年)、『幸福平和学―暴力と不幸の超克―』(第三文明社・2024年)。