ドストエフスキイと日本人(上)
二葉亭四迷から芥川龍之介まで
レグルス文庫
日本人はなぜドストエフスキイに憑かれるのか。その受容史を介して近代日本の深層に光をあてる。
- 定価:
- 880円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-01265-1
- 体裁:
- 新書判ソフトカバー
- ページ数:
- 214ページ
- 発刊日:
- 2007年8月5日
- 在庫状況:
- 在庫あり
[もくじ]
まえがき
序章 憑(つ)かれた人びと
1 「日本的近代」の毒
2 個人と時代の受容
3 第六番目の世代
第一章 新しき文学の渇望─明治二十五年前後
1 二葉亭四迷の悲劇
2 『浮雲』の変貌と中絶
3 内田魯庵訳『罪と罰』の変転
4 魯庵の歩み
5 魯庵訳『罪と罰』評について
7 北村透谷とラスコーリニコフ
8 周辺への波及
第二章 近代の定着と矛盾─明治四十年前後
1 日露戦争のあとに
2 『破戒』と『罪と罰』
3 自然主義文学の陥穽
4 森田草平と夏目漱石
5 森鴎外と石川啄木
6 明治の終焉
第三章 社会と個人の接点─大正期
1 最初の全集
2 白樺派から萩原朔太郎へ
3 芥川龍之介の不安
4 民衆の登場