ドストエフスキイと日本人(下)
小林多喜二から村上春樹まで
レグルス文庫
大正時代から平成まで─。 ドストエフスキイ・ブームに見る日本の精神状況を開示。
- 定価:
- 880円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-01266-8
- 体裁:
- 新書判ソフトカバー
- ページ数:
- 208ページ
- 発刊日:
- 2008年8月5日
- 在庫状況:
- 在庫あり
[もくじ]
第三章 社会と個人の接点─大正期
5 葉山嘉樹と小林多喜二
6 プロレタリア文学運動のなかで
第四章 個我への埋没─昭和九年から十二年
1 プロレタリア文学運動の終息
2 小林秀雄の思想的流血
3 シェストフ論争のあとで
4 文芸復興のなかの二つの動き
5 転向のたどりついた道
6 暗い奈落の底で
第五章 復活と変容─昭和二十年から二十五年
1 焼跡のなかで
2 観念の弁証法のゆくすえ
3 批判的継承と変容の兆し
4 〈政治と文学論争〉のなかで
5 戦後文学の終息
6 ふたりの叛逆者
原著 あとがき
ドストエフスキイに憑かれる日本人─一九七〇年以降
1 『ドストエフスキイと日本人』の後に
2 「革命に憑かれた世代」について
3 「豊かな」社会とニヒリズム
4 現代の精神的荒野
付録「毎日出版文化賞」特別賞選評