楽観主義は元気の秘訣
楽観主義は“心のエンジン”。さまざまな困難に“立ち向かう元気”となり、私たちの背中を押してくれます。
- 定価:
- 1,320円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-03322-9
- 体裁:
- 四六判ソフトカバー
- ページ数:
- 256ページ
- 発刊日:
- 2012年7月22日
- 在庫状況:
- 在庫あり
- 参考価格:
- 770円(税込)
- 発売日:
- 2016年6月3日
[目次]
はじめに
第1章 アンチ・エイジングと「楽観主義」
第1節 長寿社会を生きる
「老い」を前向きにとらえる
末永く生きる心づもりを
人生、“百年時代”
男性と女性、どっちが多い?
高齢社会は“幸齢社会”
第2節 若さを保つ秘訣
私たちと“心の中の年齢”
自分は“若い”と思え!
シニアの“プライド”は高い?
第3節 アンチ・エイジングのすすめ
アンチ・エイジングとは
長寿遺伝子“Sir2”
二つの有力仮説
第2章 健康長寿を可能にする“十五の秘訣”
第1節 “体”を健康にする五つの秘訣
体形をちょっぴり意識する
歩けることの幸せ
のぼって、おりて
ちょい痩せおやじを目指そう!
何事も習慣が第一
第2節 “食生活”の五つの秘訣
規則正しく
順番を守る
何事も控えめに
おすすめの食材
人生、これが大事!
第3節 “コミュニケーション力”を育む五つの秘訣
何事も、最初が肝心
人間だけに与えられたもの
大きな、大きな宝物
古き良き時代を大切に
あなたも見つけましたか?
第3章 楽観主義で“老い”と向き合う
第1節 心理学と“ライフサイクル”
心の成長と発達
人間の成長は“かかわり”の中から
“真面目な生き方”を育む
“確かな自分”をつくる
“張り合い”のある日々
人生の総仕上げ
第2節 「四苦」観とライフサイクル
病と“臨床”
「床」に臨むということ
臨床心理学の使命
「四苦」観とライフサイクル
“生きる”ということ
“老い”を生きる
“病”とつきあう
“死”を恐れて、恐れず
第3節 「四苦八苦」観とストレス
“別れる”悲しみ
“憎悪”という怒り
“飽くなき欲求”による支配
“人として在ること”の苦しみ
“ストレス”と向き合う力
第4節 「老い」を豊かに生きる
“老い”とは何か
「老い」は畏敬を表す言葉
「老い」と人間の徳
第5節 “思い込み”の心と論理療法
“老い”とイラショナル・ビリーフ
「困った出来事や状況」(A)
「不合理な信念」(B)
「結果」(C)
この結果こそが、悲観主義なのです
「反論」(D)
第6節 キケロと“楽観主義”――“思い込み”への反論
反論 その1 老いは惨め?
反論 その2 肉体の衰えは不幸?
反論 その3 老いは快楽を奪う?
反論 その4 老いは恐れるもの?
第7節 キケロの「老年学」に学ぶ
第4章 「夫婦力」を育てる楽観主義のすすめ
第1節 夫婦関係を考える
夫の本音、妻の本音
夫婦関係のひずみ
日本の夫婦の課題
女性と“表出的役割”
第2節 「夫婦力」を育てる楽観主義的かかわり
ゲシュタルト心理学に学ぶ
「図」と「地」を入れ替える
夫婦関係と「否定性効果」
“多義図形”に学ぼう!
パートナーの長所に目を向けよう
夫婦関係と“気づき”
牧口先生に学ぶ“かかわり”のヒント
第3節 エクササイズで楽観主義を育もう
答えを誘う会話のすすめ
“夫婦力”向上のためのエクササイズ
第4節 “助け合う力”と“変化し合う力”
夫婦力としての“相互性”
互いに“助け合う力”
“変化し合う力”を信じて
第5節 夫婦力と“ストレングス”
在宅介護と“ストレングス”
最近の質的研究から
介護にみるストレングスの内容
第三者による“支え”
“希望”と“向上心”
信仰の徳
在宅介護に対する肯定感
要介護者との良好な関係
第5章 動き始めた楽観主義の心理学
第1節 ポジティブ・サイコロジーの動向
ポジティブ心理学とは
「病理モデル」から「幸福モデル」へ
ポジティブ心理学の特質
第2節 セリグマンと楽観主義
M・セリグマンの視点
民族紛争の解決に向けて
人間の長所の探究
楽観主義の説明スタイル
第3節 “幸福モデル”を目指して
“人間の可能性”に目を向ける
“レジリアンス”―逆境を跳ね返す力―
“エンパワメント”―本来の力を引き出す―
“リカバリー”―人間の回復力―
心的外傷から“外傷後成長”へ
“外傷後成長”(PTG)―逆境後の成長
“外傷後成長”の構成要因
“侵入的思考”から“意図的思考”へ
“楽観主義”―良い見通しをつけられる力
第4節 あなたの楽観主義度をチェック!
楽観主義尺度とは
実際にやってみよう!
第5節 “楽観主義”で生きる六つのコツ
その1 適度な休息で心の充電
その2 自分を好きになろう!
その3 笑顔の人を目指そう!
その4 自ら進んで“挨拶”
その5 雑談のできる人に
その6 感謝の気持ちを忘れずに
第6章 立ち向かう“楽観主義”の哲学
第1節 “心の健康”を取り戻す五つの力
その1 「涙」の力
その2 「支え」の力
その3 「時間」の力
その4 「言葉」の力
その5 「祈り」の力
第2節 “楽観主義”の構成要素
哲学から見た“楽観主義”
その1 “しなやかさ”
その2 “未来志向”
その3 “意志と勇気”
第3節 先人に学ぶ楽観主義の哲学
“心のしなやかさ(認知の変容)”を促す哲学
“未来志向(希望)”の哲学
“意志(信念・勇気)”の哲学
あとがき
引用・参考文献
【著者略歴】
鈎 治雄(まがり はるお)
1951年、大阪生まれ。大阪教育大学大学院修了。私立追手門学院小学校教諭、追手門学院大学教育研究所員を経て、創価大学教育学部教授・大学院文学研究科教授。創価大学教職キャリアセンター長を兼務。東洋哲学研究所委嘱研究員。日本特別活動学会副会長・常任理事。
単著に『楽観主義は自分を変える』『お母さんにエール! 楽観主義の子育て』『親と子の心のふれあい』(以上、第三文明社)『教育環境としての教師」(北大路書房)『特別活動(改訂版)』(創価大学出版会)など。
共著・共編著に、『子どもと大人のための臨床心理学』『人間行動の心理学』(以上、北大路書房)『子どもの育成と社会』(八千代出版)『はじめて学ぶ教育心理学』(ミネルヴァ書房)『変貌する学校教育と教師』『心の教育とカウンセリングマインド』(以上、東洋館出版)『特別活動の実践をどう創るか』(明治図書)など。